“均”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひと43.4%
なら32.3%
な17.2%
きん2.0%
ひとし2.0%
つ2.0%
あまね1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏路地(うらろじ)の佗住居(わびずまい)も自(みずか)ら安(やすん)ずる処あらばまた全く画興詩情なしといふべからず、金殿玉楼も心なくんば春花秋月なほ瓦礫(がれき)に均(ひと)しかるべし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「もう一つ、梅の木の下が、あちこち、土の新らしくなつて居るのは何んでせう、掘り散らして、あとで土を均(なら)したやうだが」
石を均(な)らして平坦にしたところがあって、燃え残りの偃松が、半分炭になって、散らばっていたが、木材は求められなかった。
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
孔明は、弟の均(きん)を励ましつつ、みじめな敗兵と一緒に逃げあるいた。——叔母も身寄りもみな殺されて知らない顔の兵ばかりだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪下(ゆきふる)事盛(さかん)なる時(とき)は、積(つも)る雪家を埋(うづめ)て雪と屋上(やね)と均(ひとし)く平(たひら)になり、明(あかり)のとるべき処なく、昼(ひる)も暗夜(あんや)のごとく燈火(ともしび)を照(てら)して家の内は夜昼(よるひる)をわかたず。
豊富な語彙(ごい)を覚えて、その口の利き方は知性的なこの少年の顔と均(つ)り合って、物ごとを持って廻る言い振りをしながらその間に巧に始末をつける智恵者の面影を見せて来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
家主、職は柱下に在りと雖(いえど)も、心は山中に住むが如し。官爵は運命に任す、天の工均(あまね)し矣。寿夭(じゅよう)は乾坤(けんこん)に付す、丘(きゅう)の祷(いの)ることや久し焉。と内力少し気燄(きえん)を揚げて居るのも、ウソでは無いから憎まれぬ。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)