“燒石”の読み方と例文
新字:焼石
読み方割合
やけいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして養蠶(やうさん)の忙(せは)しい四月(ぐわつ)の末(すゑ)か五月(ぐわつ)の初(はじめ)迄(まで)に、それを悉皆(すつかり)金(かね)に換(か)へて、又(また)富士(ふじ)の北影(きたかげ)の燒石(やけいし)許(ばかり)ころがつてゐる小村(こむら)へ歸(かへ)つて行(ゆ)くのださうである。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
案じぬとは人非人とも無義道(むぎだう)とも譬(たと)へがたき者なりと心の内には思へ共色(いろ)にも出さず只一心(しん)に稼(かせ)ぎけれど燒石(やけいし)へ水の譬(たとへ)の如くなれば左(と)やせん右(かく)やと獨(ひと)り心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、立騰(たちのぼ)り、煽(あふ)り亂(みだ)れる蚊遣(かやり)の勢(いきほひ)を、ものの數(かず)ともしない工合(ぐあひ)は、自若(じじやく)として火山(くわざん)の燒石(やけいし)を獨(ひと)り歩行(ある)く、脚(あし)の赤(あか)い蟻(あり)のやう、と譬喩(たとへ)を思(おも)ふも、あゝ、蒸熱(むしあつ)くて夜(よ)が寢(ね)られぬ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)