“腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なか44.3%
はら40.1%
ぱら8.8%
おなか3.0%
ばら1.7%
はらわた0.5%
ぷく0.3%
ナカ0.3%
く0.2%
はらあ0.2%
はらん0.2%
ふく0.2%
ぽんぽ0.2%
むね0.2%
サイド0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが慌てて福神漬の口の方を下にしたもんだから、お露(つゆ)がお腹(なか)の中へこぼれてぐぢやぐぢやなの。氣味が惡いつたらなかつたわ。
梅龍の話 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
百姓(しょう)は腹(はら)がすいてくるし、体(からだ)は寒(さむ)くなって、目(め)をいくら大(おお)きく開(あ)けても、だんだんあたりは暗(くら)く、見(み)えなくなってくるばかりでした。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はつと気が注(つ)いて眼を開(あ)けて見ると、四辺(あたり)には朝の光りが一杯に射し込んでゐた。横(よこ)つ腹(ぱら)を押へてみたが、もう痛みは無くなつてゐた。
綾子様(さん)、このごろの習慣(ならわし)で、寡婦(やもめ)の妊娠(はらむ)のは大変な不名誉です。それに貴女(あなた)のその腹(おなか)は誰の種だか、御自分で解りますまい。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
阿Qは近来生活の費用に窘(くる)しみ内々かなりの不平があった。おまけに昼間飲んだ空(す)き腹(ばら)の二杯の酒が、廻れば廻るほど愉快になった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
むろん又と崑崙茶を飲みに行く資力なんか無いのですが、しかしその味だけはトコトンまで腹(はらわた)に沁み込んでいてトテモトテモ諦められない。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もとより一腹(ぷく)一対(つゐ)の中に育ちて他人交ぜずの穏かなる家の内なれば、さしてこの児(こ)を陰気ものに仕立あげる種は無けれども
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そういう時にはこれに限るというようになんとなく市民のお腹(ナカ)が生れながらにそう考えているようだ。
勲章やレールでふ腹(く)れたドテッ腹
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)
まあ手(てえ)ついて謝罪(あやま)らせんの何(なん)だのつちことでなく、此(こ)ら其(そ)の場(ば)限(かぎ)りとして仲善(なかよ)くやつて貰(もれ)えてえんだがどうしたもんだんべね、腹(はらあ)立(た)たせんなこら惡(わ)りいかも知(し)んねえが、親子(おやこ)と成(な)つてゝ此(こ)れ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やっと腹(はらん)ばいになった源三郎、のびた月代(さかやき)を枕に押し当てたまま
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何んしろ、暇だからのう、下々(しもじも)様のように何処(どこ)、此処(ここ)と、のたくり、ほっつける訳じゃあなしさ——今だって、七人か、八人かの御子様だろう。それが、四腹(ふく)か、五腹さ。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
豐「だってもね、わたいは食べたいもの、あの腹(ぽんぽ)が空いてるから」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人工心臓のモーターと錯覚したのは、咯血によって生ずる腹(むね)の鳴り音に過ぎなかったのです。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
トブーン、ドブーンとゆるく腹(サイド)に波が当っている。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)