“壯佼”の読み方と例文
新字:壮佼
読み方割合
わかもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒代(さかて)は惜(をし)まぬ客人(きやくじん)なり、然(しか)も美人(びじん)を載(の)せたれば、屈竟(くつきやう)の壯佼(わかもの)勇(いさみ)をなし、曳々聲(えい/\ごゑ)を懸(か)け合(あ)はせ、畷(なはて)、畦道(あぜみち)、村(むら)の徑(みち)、揉(も)みに揉(も)んで、三里(り)の路(みち)に八九時間(じかん)、正午(しやうご)といふのに、峠(たうげ)の麓(ふもと)
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
屈竟(くつきやう)なる壯佼(わかもの)具(ぐ)したるが、車(くるま)の輪(わ)も緩(ゆる)やかに、彼(か)の蜘蛛手(くもで)の森(もり)の下道(したみち)を、訪(と)ふ人(ひと)の家(いへ)を尋(たづ)ね惱(なや)みつと覺(おぼ)しく、此處(こゝ)彼處(かしこ)、紫陽花(あぢさゐ)咲(さ)けりと見(み)る處(ところ)、必(かなら)ず、一時(ひととき)ばかりの間(あひだ)に六度(むたび)七度(なゝたび)出(い)であひぬ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
處(ところ)へ! 供(とも)を二人(ふたり)つれて、車夫體(しやふてい)の壯佼(わかもの)にでつぷりと肥(こ)えた親仁(おやぢ)の、唇(くちびる)がべろ/\として無花果(いちじゆく)の裂(さ)けたる如(ごと)き、眦(めじり)の下(さが)れる、頬(ほゝ)の肉(にく)掴(つか)むほどあるのを負(お)はして、六十(ろくじふ)有餘(いうよ)の媼(おうな)、身(み)の丈(たけ)拔群(ばつくん)にして
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)