“徑”のいろいろな読み方と例文
新字:径
読み方割合
こみち53.3%
みち36.7%
たゞち3.3%
けい3.3%
わたり3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レリーチェとツルビアの間のいとあらびいと廢(すた)れし徑(こみち)といふとも、これに此(くら)ぶれば、寛(ゆるや)かにして登り易き梯子(はしご)の如し 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
老夫は鞭を驢(うさぎうま)に加へて、おのれもひたと引き添ひつゝ、暗き徑(みち)を馳(は)せ出せり。われは猶媼の一たび手もて揮(さしまね)くを見しが、その姿忽ち重(かさな)る梢に隱れぬ。
我胸には慈愛に感ずる情みち/\たれば、彼人々の一たび顰(ひそ)めることあるときは、徑(たゞち)に我世の光を蔽はるゝ如く思ひなりぬ。
盡(つく)さして引入(ひきい)れし利(り)も少(すく)なからず世(よ)は塞翁(さいをう)がうまき事(こと)して幾歳(いくとせ)すぎし朝日(あさひ)のかげ昇(のぼ)るが如(ごと)き今(いま)の榮(さかゑ)は皆(みな)松澤(まつざは)が庇護(かげ)なるものから喉元(のどもと)すぐれば忘(わす)るゝ熱(あつ)さ斯(か)く對等(たいとう)の地位(ちゐ)に至(いた)れば目(め)の上(うへ)の瘤(こぶ)うるさくなりて獨(ひと)りつく/″\案(あん)ずるやう徑(けい)十町(じつちやう)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
唯有(とあ)る人家に立寄つて、井戸の水をもらつて飮む。桔※(はねつるべ)の釣瓶(つるべ)はバケツで、井戸側は徑(わたり)三尺もある桂の丸木の中をくりぬいたのである。一丈餘もある水際までぶつ通しらしい。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)