“肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にく42.5%
じし23.3%
しし9.8%
み8.3%
ししむら6.7%
しゝむら3.1%
しゝ2.1%
じゝ1.0%
シシ1.0%
シヽ1.0%
チキン0.5%
ミ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすればきもは、あの旅(たび)の薬屋(くすりや)に高(たか)く売(う)れるし、肉(にく)は、村(むら)じゅうのものでたべられるし、皮(かわ)は皮(かわ)で、お金(かね)にすることができるのだ。
猟師と薬屋の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
杜は肥(ふと)り肉(じし)の凡(およ)そこうした活溌な運動には経験のないお千に、この危かしい橋渡りをやらせるのにかなり骨を折らねばならなかった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
力士(りきし)だといったら誰もほんとうにするだろう。かたい肉(しし)むらが赭(あか)ら顔の両顎(りょうあご)にたっぷり張ッていて、大きな鼻の坐りをよくしている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などと喚(わめ)く。赫燿(かくやく)たる大蟹を篝火(かがりび)は分ったが、七分八分は値段ではない、肉(み)の多少で、一貫はすなわち十分(いっぱい)の意味だそうである。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八五郎は武者顫(むしゃぶる)いのようなものを感じました。強敵お狩場の四郎にまた逢える期待が、何かしらこう五体の肉(ししむら)をうずかせるのです。
かくも、わが目は掻乱されぬ。かくもわが血は君が肉(しゝむら)を慕ひにき。お〻、ローザ、トリアニ!
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
なるほど見(み)た処(ところ)、衣服(きもの)を着(き)た時(とき)の姿(すがた)とは違(ちが)ふて肉(しゝ)つきの豊(ゆたか)な、ふつくりとした膚(はだへ)。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
彼女は骨格(こつかく)の屈強(くつきやう)な、肩の張つた、手足の頑丈な、脊の高くない、ぶく/\してはゐないが肥(ふと)り肉(じゝ)の婦人だつた。稍大顏で、二重顎の下ががつしり發達してゐた。
むつちりとした肉(シシ)おきばかりを考へて描いてゐるやうな氣がしてむやみに僧房式な近代感を受けて爲方がなかつた。
山越しの弥陀 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
正(シヤウ)の物を見たら、これはほんたうに驚くのかも知れぬが、写真だけでは、立体感を強ひるやうな線ばかりが印象して、それに、むつちりとした肉(シヽ)おきばかりを考へて描いてゐるやうな気がして
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
肉叉(フォーク)と小刀(ナイフ)の扱い振(ぶり)で、肉(チキン)を切って皿へ取分けてやる、盛装した貴婦人があった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また人によってはアケビは開(ア)ケ肉(ミ)から来たものとし、また欠(アクビ)から来たものともしている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)