“車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くるま81.0%
ぐるま10.5%
しゃ5.0%
トラック0.5%
マシン0.5%
しや0.5%
はこ0.5%
カア0.5%
タクシー0.5%
ワゴン0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは、ちょうど町(まち)のまがり角(かど)になっていました。車(くるま)がとおります。人(ひと)が歩(ある)いていきます。それは、ほんとうににぎやかなのでした。
お面とりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
かみさんや娘は、油煙(ゆえん)立つランプの傍(はた)でぼろつぎ。兵隊に出て居る自家(うち)の兼公の噂も出よう。東京帰りに兄が見て来た都の嫁入(よめいり)車(ぐるま)の話もあろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
正(しょう)ちゃんは赤(あか)いじてん車(しゃ)にのって、死(し)んだかいこを川(かわ)にながしにいきました。そのかえりに、あたらしいくわの葉(は)をもらってきました。
正ちゃんとおかいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
僕は蟹口さんの近所に居ますし、いつも牛乳車(トラック)に一所に乗って行くんで、よく知っています。そんな事があったかも知れませんが蟹口さんは一口もそんな話をしませんでした。
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あんた達の盗まれた車(マシン)というのはこれじゃろうね。二人乗りの無番号。こんなものをむやみに落しては困るねえ。ささ持ってゆきなさい。帳面のここんところへ署名(シニエ)して……」
来る車(はこ)も来る車(はこ)もが、他々(よそ/\)しい眼つきでこの小柄な重役を見かへしながら、逃げるやうにさつさと駈けて往つた。小林氏はべそを掻き出さうとした。
皆は気が注(つ)いたやうに車(カア)のなかを見渡した。成程男ばかりだ。揃ひも揃つて、安つぽい顔に安つぽい帽子を被(かぶ)つた男ばかりだ。
堀田は、しつかりと伴れの腕をおさへたまゝ車(タクシー)を呼び止めた。
露路の友 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
一七六〇年開店(フォンダト)のキャフェ・グレコが、その金文字入りの扉(ドア)で、私達に敬礼した。「車(ワゴン)」と呼ばれている、奥まった細長い部屋に、その家の財産の、古い、汚い一個の卓子(テーブル)があった。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)