“入交”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれかわ25.0%
いりまじ22.5%
いりかわ12.5%
いれまじ7.5%
いりかは5.0%
いりこ5.0%
いりま5.0%
いりまぜ5.0%
いれか5.0%
いりちが2.5%
いれちが2.5%
いれま2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも、剥身屋の荷をかばうと、その唐桟の袖が雨垂(あまだれ)に濡れる。私は外套で入交(いれかわ)って、傘(からかさ)をたたんだ。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いまだ昼前だのに、——時々牛の鳴くのが入交(いりまじ)って——時に笑い興(きょう)ずるような人声も、動かない、静かに風に伝わるのであった。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(何某(なにがし)。)とかの筆(ペン)を持った一人が声を懸けると寝台の上に仰向(あおむ)けになっていたのは、辷(すべ)り落ちるように下りて蹌踉(よろよろ)と外科室へ入交(いりかわ)る。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……血の道らしい年増の女中が、裾長(すそなが)にしょろしょろしつつ、トランプの顔を見て、目で嬌態(しな)をやって、眉をひそめながら肩でよれついたのと、入交(いれまじ)って、門際へどっと駈出(かけだ)す。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奧の六疊間に三分心の洋燈(ランプ)は暗かつたが、入交(いりかは)り立交りるす人の數は少くなく、潮の樣な蟲の音も聞えぬ程、賑かな話聲が、十一時過ぐるまでも戸外に洩れた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
現に町民に推(お)されて、(或は推(お)させて、)道會議員にもなつて居るけれど、町が發達し膨脹すると共に種々な分子が入交(いりこ)んで來て、何といふ理由なしに新しい人を欲する希望が
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
田舎から呼寄せられて離屋(はなれ)に宿泊していた大工の杢(もく)さんからも色々の話を聞かされたがこれにはずいぶん露骨な性的描写が入交(いりま)じっていたが、重兵衛さんの場合には
重兵衛さんの一家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
軈(やが)て膳部が運ばれた。「入交(いりまぜ)になつた方が可からう。」と云ふ、私の方の主筆の発議(はつぎ)で、人々は一時ドヤドヤと立つたが
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
晩飯の菜に、塩からさ嘗(な)め過ぎた。どれ、糠雨(ぬかあめ)でも飲むべい、とってな、理右衛門(りえむ)どんが入交(いれか)わって漕(こ)がしつけえ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黒縮緬(くろちりめん)の一(ひと)ツ紋(もん)の羽織(はおり)を着(き)て足袋(たび)跣足(はだし)、男(をとこ)は盲縞(めくらじま)の腹掛(はらがけ)、股引(もゝひき)、彩(いろどり)ある七福神(しちふくじん)の模樣(もやう)を織(お)りたる丈長(たけなが)き刺子(さしこ)を着(き)たり。これは素跣足(すはだし)、入交(いりちが)ひになり、引違(ひきちが)ひ、立交(たちかは)りて二人(ふたり)とも傍目(わきめ)も觸(ふ)らず。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と入交(いれちが)いになった向を直して、巡査は半身を反(そ)るがごとく、肩を聳(そび)やかして衝(つ)とまた角燈を突附けた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紅白段々(だんだら)の洋傘(こうもり)は、小さく鞠(まり)のようになって、人の頭(かしら)が入交(いれま)ぜに、空へ突きながら行(ゆ)くかと見えて、一条道(ひとすじみち)のそこまでは一軒の苫屋(とまや)もない、彼方(かなた)大崩壊の腰を、点々(ぽつぽつ)。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)