“軈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やが96.0%
には1.7%
やがて1.1%
や0.6%
ヤガ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(茫然(ぼんやり)してると、木精(こだま)が攫(さら)ふぜ、昼間(ひるま)だつて用捨(ようしや)はねえよ。)と嘲(あざけ)るが如(ごと)く言(い)ひ棄(す)てたが、軈(やが)て岩(いは)の陰(かげ)に入(はい)つて高(たか)い処(ところ)の草(くさ)に隠(かく)れた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
富の勢力は軈(には)かに上騰したり。アビリチーの栄光漸くあらはれ来れり。必要は政府を促がして、法律の輸入をなさしめたり。
「……私は……」と彼は軈(やがて)て思い余るものの如く口走った。「私は此の頃、悪い悲痛に取りつかれている。お前にそれを察して貰いたいのだ。」
職工と微笑 (新字新仮名) / 松永延造(著)
爲方(しかた)がないから、ギリ/\齒噛をしながらも、強(つよ)い心でおツ耐(こら)へてゐる。其れがまた辛(つら)い。其の辛いのを耐へて、無理に製作を續(つゞ)ける。軈(や)がて眼が血走(ちはし)ツて來、心が惑亂(わくらん)する。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
北辺の領国福井にも、軈(ヤガ)て栄光の瑞兆がきざし染めて来た。もう病床に起つことが出来なくなつた、慶応四年二月十五日、北陸道鎮撫総督高倉永祜の一行が福井に入つた。
橘曙覧 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)