“傘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさ56.8%
からかさ35.2%
がさ5.7%
おおかさ0.4%
おおがさ0.4%
おほがさ0.4%
からか0.4%
パラシュート0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と小声に吟(ぎん)じながら、傘(かさ)を力に、岨路(そばみち)を登り詰めると、急に折れた胸突坂(むなつきざか)が、下から来る人を天に誘(いざな)う風情(ふぜい)で帽に逼(せま)って立っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なくてはならざる匂袋、これを忘れてなるものか。頭巾(づきん)を冠(かぶ)つて肩掛を懸ける、雨の降る日は道行合羽(みちゆきがつぱ)、蛇(じや)の目の傘(からかさ)をさすなるべし。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
だが、そんな不愉快な日ばかりもなかったのは、若葉の道を蛇(じゃ)の目(め)傘(がさ)をさしかけて、連れ立って入湯(おゆ)にゆくような、気楽さも楽しんでいる。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
丁度五月雨(さみだれ)の暮方でございましたが、童子を一人御伴に御つれになって、傘(おおかさ)をかざしながら、ひそかに二条西洞院(にしのとういん)の御屋形まで参りますと、御門(ごもん)は堅く鎖(とざ)してあって、いくら音なっても叩いても
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
傘(おおがさ)を借りてかえったが、飛鳥(あすか)神社の屋根が見えるようになってから、雨が大きくなって来たので、出入(でいり)の海郎の家へ寄って雨の小降りになるのを待っていると
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
師が許にて二三傘(おほがさ)かりて帰るに、二四飛鳥(あすか)の二五神秀倉(かんほぐら)見やらるる辺(ほとり)より、雨もやや頻(しきり)なれば、其所(そこ)なる海郎(あま)が屋に立ちよる。あるじの老(おきな)はひ出でて、こは二六大人(うし)の弟子(おとご)の君にてます。
篤(とく)と改められし處歳の頃四十三四百姓(しやう)體(てい)の男にて身の内に疵(きず)三ヶ處頭上(づじやう)より頬(ほゝ)へ掛て切付し疵(きず)一ヶ所脊(せ)より腹(はら)へ突通(つきとほ)せし疵二ヶ所其脇(わき)に傘(からか)さ一本(ぽん)捨(すて)これ有其傘(からかさ)に澤瀉(おもだか)に岩と云字の印し付是あり懷中には鼻紙入(はながみいれ)に藥包(くすりつゝ)み一ツ外(ほか)に手紙一通あり其上書(うはがき)は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と叫びましたが、間もなくポカーアンと大きな音がしたと思うと、姫の頭の上で大きな傘(パラシュート)が開いて、折から吹く風につれて、向うに見えるお城の方へフワリフワリと飛んで行きました。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作、かぐつちみどり(著)