“杢”の読み方と例文
読み方割合
もく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでは権頭に中将に杢(もく)の三人が飲んでいる、だいぶいい機嫌とみえて鼻唄などを唄っていたが、姐さんの顔を見ると盃をおいた。
頷(うなづ)き給(たま)ひ、卷返(まきかへ)して高(たか)く右手(めて)に捧(さゝ)げられ、左手(ゆんで)を伸(の)べて「杢(もく)、」「は」と申(まを)して御間近(おんまぢか)に進出(すゝみい)づれば、件(くだん)の誓文(せいもん)をたまはりつ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
取り上げて、障子(しょうじ)の方へ向けて見る。障子には植木鉢の葉蘭(はらん)の影が暖かそうに写っている。首を曲(ま)げて、覗(のぞ)き込むと、杢(もく)の字が小さく見える。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)