“返(け)” の例文
「行って見て来いよ。小僧。引っくり返(け)えってたらモウ一度バッグを開けてやれよ。中味をフン奪(だ)くって来るんだ。ナア小僧……」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
清「旦那静かになせえ証拠のないものは取りに来ません、三千円確かに預かった、入用(にゅうよう)の時は何時(なんどき)でも返(け)えそうという証書があります」
「なアに、こんなもの。——おっ母(かあ)、心配(しんぺえ)しねえでもいい。あんまり近寄ってくれんな。今、刎ね返(け)えしてみせる」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そらなあ、幾(いく)ら勤(つと)めたつて途中(とちう)で厭(や)だからなんて出(で)つちめえば、借(か)りた丈(だけ)の給金(きふきん)はみんな取(と)つくる返(け)えされんのよ、なあ、それから泣(な)き/\も居(ゐ)なくつちやなんねえのよ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
したら返(け)えしてやるが、さもなければ、河ン中へ、叩っ込んでしまうから
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)