“振返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりかへ49.2%
ふりかえ39.0%
ふりか3.4%
ふりかえっ1.7%
ふりかへつ1.7%
ふりかへり1.7%
ふりけえ1.7%
ふるかへ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返事をきくと、お糸(いと)は其(そ)れですつかり安心したものゝ如(ごと)くすた/\路地(ろぢ)の溝板(どぶいた)を吾妻下駄(あづまげた)に踏みならし振返(ふりかへ)りもせずに行つてしまつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
プロムナアド・デッキの手摺(てすり)に凭(よ)りかかって海に唾(つば)を吐(は)いていると、うしろから肩(かた)を叩(たた)かれ、振返(ふりかえ)ると丸坊主(まるぼうず)になりたての柴山でした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
人(ひと)の足音(あしおと)に驚(おど)ろいて後(うしろ)を振返(ふりか)へると一人(ひとり)の老人(らうじん)が近(ちか)づいて來(く)る處(ところ)です。老人(らうじん)が傍(そば)に來(き)て
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
どの位(くらい)足が早かったか覚えはない、五、六間(けん)先へ行(いっ)て振返(ふりかえっ)て見ると、その男もドン/\逃げて行く。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「矢っ張り、電気燈に圧倒されて、段々退却するんでせう」と云ひ終つて、自(みづ)から、えへゝゝと、洒落(しやれ)の結末をつけて、書生部屋へ帰つて行つた。代助もつゞいて玄関迄出(で)た。門野は振返(ふりかへつ)た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
叩(たゝ)きモシお光さんお光さんと云者のある誰ならんと振返(ふりかへり)つゝ打見やれば元益方にて祝酒(いはひざけ)を汲交(くみかは)しゐて歸り來る庄兵衞なれば此方は發と怒りの餘に飛附てと逸(はや)る意(こゝろ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
後(うしろ)を振返(ふりけえ)り/\行く………見ろよ…………あゝ誰か大(でけ)え馬ア引出しやアがって、馬の蔭で見えなくなった、馬を田の畦(くろ)へ押付(おッつ)けろや…あれまア大え庚申塚(こうしんづか)が建ったな、彼(あ)れア昔からある石だが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やがて青木さんはその冷やかな現実(げんじつ)の意識(いしき)を逃(のが)れようとするやうに、新(あら)たな空想(さう)をゑがきながら、奧(おく)さんを振返(ふるかへ)つた。
夢 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)