“設(も)” の例文
上て來て見せなば此のまゝ許(ゆる)しもせん設(も)し然もなくは醫師の云ひし言葉は嘘(うそ)と思ふゆゑ父母に迫(せま)りて病に係(かゝは)らずお光を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしこれ方術なれば、その跡自ずから現わる。設(も)し鬼魅の入るならば、必ずその跡無からん。人なれば兵もて除くべく、鬼なればまさに祝(いの)りて除くべしと。
設(も)し此に一会社の興るあつて、正学一派のために校刻の業に従事し、毫も好事派を目中に置かなかつたら、崇文盛化(そうぶんせいくわ)の余沢(よたく)は方(まさ)に纔(わづか)に社会に被及(ひきふ)するであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
浮加々々(うか/\)其所へ至り設(も)し災難(さいなん)に會(あふ)ときは父母への不孝此上なし我は君子に非れども危(あやふ)き事には近寄(ちかよ)る可からず部屋(へや)に耳(のみ)居て花のなき庭を眺て消光(くらし)なば書物(しよもつ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云(いひ)にける物語二枝(ふたつ)に分(わか)る不題(こゝにまた)忠兵衞は主命なれば詮方なく最(いと)云難(いひがた)き事の由を親子の者に云傳へ其所(そこ)をば遁(にげ)も出せしが設(も)し追掛(おひかけ)らる事もやと意(こゝろ)の恐れに眞暗(まつくら)散方(さんばう)跡を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)