“係”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かか30.2%
かかわ24.8%
かゝ16.3%
かゝは8.5%
かかり3.1%
か3.1%
がかり3.1%
かま2.3%
かゝはり1.6%
たづさ1.6%
かゝわ0.8%
たずさ0.8%
あひ0.8%
かかづら0.8%
かかは0.8%
かゝり0.8%
つな0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の一篇は木村芥舟翁(きむらかいしゅうおう)の稿(こう)に係(かか)り、時事新報(じじしんぽう)に掲載(けいさい)したるものなり。その文中、瘠我慢(やせがまん)の説(せつ)に関係(かんけい)するものあるを以て、ここに附記(ふき)す。
金が入って来ると、十人近い女は自分の持ち番の客の有る無しに係(かかわ)らず、ドッと喚(わめ)いて一斉に彼に飛びついてゆくという騒ぎである。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
而(しか)して曰(い)ふ、トラゲヂーの出来事は人物が其力量識見徳行の他に超抜するにも係(かゝ)はらず、不幸の末路に終へしむる所の衝突(コンフリクト)を有し
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
自分たちとはなんの係(かゝは)りもないよそのおぢさんのやうでもある——そんな見慣れぬ親しみのない客からは、なるだけ遠ざかつてゐたい。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
「種子(たね)はどこから取(と)り寄(よ)せて、何月(なんがつ)の何日(なんにち)に圃(はたけ)にまいて、いつ肥料(ひりょう)を何回(なんかい)ぐらいやったのですか、どうか話(はな)してください。」と、係(かかり)のものはいいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「べきは」と係(か)けて「なりけり」と結びたるが最理窟的殺風景の處に有之候。一生嵐山の櫻を見やうといふも變なくだらぬ趣向なり、此歌全く取所無之候。猶手當り次第可申上候也。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
また、もっとも大事な倉庫方(くりかた)——金品出納の事務などは——蒋敬を部長とし、蕭譲(しょうじょう)には、通牒や文書のほうを司(つかさど)らせ、金大堅に兵符(へいふ)、印形(いんぎょう)、鑑札などの彫刻係(がかり)を。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嬢様の聟君どころか、最(も)う既に社会に落第して居るのだが、忌(いや)がられやうが棄てられやうが一向(いつかう)係(かま)はず平気の平左で面(つら)の皮を厚くして居るのが恐ろしい。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
若し歸り給はずばといひ、彼、我に代る者汝の爲に報いんといひ、女又、汝己の爲すべき善を思はずば人善を爲すとも汝に何の係(かゝはり)在らん 八八—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
殆ど何人と雖も彼の祕密に係(たづさ)はるをえざりき、わがこの榮(はえ)ある職(つとめ)に忠なりし事いかばかりぞや、我之がために睡りをも脈をも失へり 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
文「お前さん方は長い物をさして、人を劫(おびや)かすのは宜しくありません、お師匠様の御名儀にも係(かゝわ)ります、以後たしなまっしゃい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だんだん奥向きのことに係(たずさ)わるようになっていることは、笹村にも頷(うなず)かれたが、そこの窮屈な家風に、ようやく厭気(いやき)のさしていることも、時々の口吻(くちぶり)で想像することが出来た。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
取り大岡殿へ差出せしかば大岡殿此久兵衞は浪人(らうにん)文右衞門が豫(かね)て關(かゝ)り係(あひ)の者なればとて直樣(すぐさま)白洲へ呼出され調べにこそは懸(かゝ)られけれ然(さ)れば久兵衞は繩付(なはつき)の儘(まゝ)砂利(じやり)の上(うへ)に蹲踞(うづく)まるに大岡殿是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仏菩薩(ぶつぼさつ)は九九名聞利要(みやうもんりえう)を嫌(い)み給ふとこそ聞きつる物を、など貧福の事に一〇〇係(かかづら)ひ給ふべき。
さうかと思ふと、その前に長野(ながの)県から何(なん)とか云ふ人が、盗難見舞(たうなんみまひ)の手紙をよこした。これも未知の人だつた。それにも係(かかは)らず、手紙の末に、あなたに序文を書いて頂(いただ)いて洵(まこと)に難有(ありがた)いと書いてあつた。
偽者二題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、十時四十八分發(じふじよんじふはちふんはつ)には、まだ十分間(じつぷんかん)ある、と見較(みくら)べると、改札口(かいさつぐち)には、知(し)らん顏(かほ)で、糸崎行(いとざきゆき)の札(ふだ)が掛(かゝ)つて、改札(かいさつ)のお係(かゝり)は、剪(はさみ)で二(ふた)つばかり制服(せいふく)の胸(むね)を叩(たゝ)いて、閑也(かんなり)と濟(す)まして居(ゐ)らるゝ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
我(わ)が亡(な)き後(のち)は汝等二人決して分れをることをすべからず、譬(たと)へば一条(ひとすじ)の糸にては象を係(つな)ぐこと難けれど多くの糸を集めて縄(なわ)となさば大象をも係ぐを得べきがごとく
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)