“炭火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみび84.0%
おき4.0%
ずみび4.0%
たんくわ4.0%
ひ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女(かのぢよ)が小使部屋(こづかひべや)の前(まへ)を通(とほ)りかゝつた時(とき)、大(おほ)きな爐(ろ)の炭火(すみび)が妙(めう)に赤(あか)く見(み)える薄暗(うすくら)い中(なか)から、子供(こども)をおぶつた内儀(かみ)さんが慌(あわ)てゝ聲(こゑ)をかけた。
悔 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
窪んだ眼窩であった。その奥で、炭火(おき)のように輝いているのは、熱を持った眼であった。老人の体は、これ以上痩せられないというように、痩せていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
涙(なみだ)か藥鍋(くすりなべ)の下(した)炭火(ずみび)とろ/\と消(き)え勝(がち)の生計(くらし)とて良醫(りやうい)の手(て)にもかゝられねば見(み)す/\重(おも)り行(ゆ)く心(こゝろ)ぐるしさよ思(おも)へば天(てん)も地(ち)も神(かみ)も佛(ほとけ)も我爲(わがため)には皆(みな)仇(あだ)か今(いま)この場合(ばあひ)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
上段(じやうだん)づきの大廣間(おほひろま)、正面(しやうめん)一段(いちだん)高(たか)い處(ところ)に、疊(たゝみ)二疊(にでふ)もあらうと思(おも)ふ、恰(あたか)も炎(ほのほ)の池(いけ)の如(ごと)き眞鍮(しんちう)の大火鉢(おほひばち)、炭火(たんくわ)の烈々(れつ/\)としたのを前(まへ)に控(ひか)へて、唯(たゞ)見(み)る一個(いつこ)の大丈夫(だいぢやうぶ)。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
各自(めいめい)に出されてある火桶に、炭火(ひ)は充分にいけられていたが、広い部屋は、それだけでは暖まらないのであろう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)