“外方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そっぽ31.4%
そつぽ17.1%
そと17.1%
そっぽう11.4%
がいほう5.7%
とのかた5.7%
そつぱう2.9%
そつぽう2.9%
とのがた2.9%
よそ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今までにだって、機(おり)を見ては何度となく意中を伝えてあるのだが、お妙はそのたびに外方(そっぽ)を向いて、いつもつれない様子を見せて来た。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
松子がちよつとした用事を吩咐(いひつ)けても、いつだつて外方(そつぽ)むいて返事もしないつて風なんです。松子は泣いてしまつたんです。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
外方(そと)を見ながら、「誰か人が来たようだな。道具を買おうと言うのだろうが、あわよくば持逃げするのさ。私は行って見て来るからね」
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
また素晴らしい二頭立の馬車を手に入れ、自分で片方の手綱をにぎって、脇馬の首をぐっと外方(そっぽう)へ引きしぼって駈けさせた。
このために阿蘇郡(あそぐん)の南半(なんぱん)たる南郷谷(なんごうだに)の水(みづ)を集(あつ)めて流(なが)れる白川(しろかは)が文字通(もじどほ)り乳白色(にゆうはくしよく)となり、魚介(ぎよかい)を死滅(しめつ)せしめることがある。北方(ほつぽう)阿蘇谷(あそだに)の水(みづ)は黒川(くろかは)に集(あつま)り、兩方(りようほう)相會(あひかい)する所(ところ)で外輪山(がいりんざん)を破(やぶ)り外方(がいほう)に流(なが)れ出(で)る。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
忽(たちま)ち起上りし直行は彼の衿上(えりがみ)を掻掴(かいつか)みて、力まかせに外方(とのかた)へ突遣(つきや)り、手早く雨戸を引かんとせしに、軋(きし)みて動かざる間(ひま)に又駈戻(かけもど)りて、狂女はその凄(すさまし)き顔を戸口に顕(あら)はせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
奴(やつこ)、一本(いつぽん)參(まゐ)つた體(てい)で、頸(くび)を竦(すく)め、口(くち)をゆがめて、饀(あん)をつける三人(さんにん)の方(はう)を、外方(そつぱう)にして、一人(ひとり)で笑(わら)つて
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
フロオマンは苦り切つた顔をして外方(そつぽう)を向いてゐたが、夫人の声が途切れると、だしぬけに牛のやうな声を張り上げた。
やがて静緒の持来(もちきた)りし水に漱(くちそそ)ぎ、懐中薬(かいちゆうくすり)など服して後、心地復(をさま)りぬとて又窓に倚(よ)りて外方(とのがた)を眺めたりしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
月はあったが山路には巨木、……大木老木權木類が、空を被い四辺(あたり)を暗め、月光を遮っているがために、二人の姿は外方(よそ)から見ては、ほとんど見ることが出来なかった。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)