“復”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえ29.4%
また26.2%
ま17.0%
かへ9.0%
ふく4.6%
ふたた3.0%
もど2.8%
か1.8%
マタ1.4%
ふたゝ1.4%
なお0.7%
なほ0.7%
かい0.2%
をさま0.2%
かえり0.2%
とりかえ0.2%
ふ0.2%
ふたたび0.2%
もと0.2%
モド0.2%
繕0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寧(むし)ろ、すこし前に進み出て右手を心持前にし、静かに退いて、もとの姿勢に復(かえ)る方が「自分は鬼」という心持の表現に合致している。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかして今度の戦争前に在っては、そのアイルランド自治問題について、復(また)上下両院相反撥しておったこと、人の知るところである。
三年経ってから復(ま)たポツポツと美妙の名が低級な雑誌に見え出して、そういう雑誌の発行者や編輯者の口から噂(うわさ)を聞く事があったが
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
私は門のところに躊(ため)らひ、芝生(しばふ)の上に躊(ため)らつた。鋪石道を往き復(かへ)りした。硝子戸(ガラスど)の鎧戸(よろひど)は閉(しま)つてゐて内部を見ることは出來なかつた。
山陽は母梅颸(ばいし)に「辰のかはり」が出来たと報じた。山陽の子は三男復(ふく)と此醇とが人と成つた。九月には竹原にある叔父春風が歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
土耳古帽氏は復(ふたた)び畠の傍(そば)から何か採(と)って来て、自分の不興を埋合(うめあわ)せるつもりでもあるように、それならこれはどうです、と差出してくれた。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
省吾は少許(すこし)顔を紅(あか)くして、やがて自分の席へ復(もど)つた。参観人は互に顔を見合せ乍ら、意味の無い微笑(ほゝゑみ)を交換(とりかは)して居たのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
お前は人界へ立ち帰って父の怨みを復(か)えさねばならぬ。水と陸とに別れている父の屍骸を一つに集めて首と胴とを継がねばならぬ……
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つひしか、こんな言ひつけをしたことのない郎女の、性急な命令に驚いて、女たちは復(マタ)、何か事の起るのではないか、とおど/\して居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山間の私雨(わたくしあめ)といふ言葉は實に斯樣(かう)いふのをいふのであらう。我等は此地(こゝ)の探勝を他日の樂みにして復(ふたゝ)び車上の人となつた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
顔を上げた私と、枕に凭(もた)れながら、熟(じっ)と眺めた母と、顔が合うと、坊や、もう復(なお)るよと言って、涙をはらはら、差俯向(さしうつむ)いて弱々(よわよわ)となったでしょう。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(難有(ありがた)う存(ぞん)じます、未(ま)だ些(ちツ)とも眠(ねむ)くはござりません、前刻(さツき)体(からだ)を洗(あら)ひましたので草臥(くたびれ)もすつかり復(なほ)りました。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
学校の往(い)き復(かい)りなぞに出遭(であ)うことありましても、何や気イさして、前みたいに顔しげしげと見守ること出来しませなんだ。
卍 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「家(うち)の中よりは戸外(おもて)の方が未だ可いので、もう些(ち)と歩いてゐる中には復(をさま)りますよ。ああ、此方(こちら)がお宅ですか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……その往(ゆき)か復(かえり)か、どっちにしろ切符の表に、片仮名の(サ)の字が一字、何か書いてあると思いますか。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海を渡って少眠(まどろ)む内、諸竜にその珠を盗まれしが、眼覚めて、珠を復(とりかえ)さずばついに空しく帰らじと決心し、一の亀甲を捉(と)って海水を汲み涸(ほ)さんとした。
(十三) 有子曰く、信、義に近きときは、言(こと)、復(ふ)むべきなり。恭、礼に近きときは、恥辱に遠ざかる。因(したし)むところ其の親を失わざるときは亦宗(とうと)ぶべきなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
爾来復(ふたたび)浮名を展覧会場に争はず。閑居自適し、時に薬草を後園に栽培して病者に与へ、また『田うごき草』と題する一冊子を刊刻してその効験を説く。人戯(たわむれ)に呼んで田うごきの翁(おきな)となせり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
又復(もと)の位置にパチリと収(おさ)めた。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
モシモソレヲ怠ッタルトキハ、彼ノ神通力ハ瞬時ニ消滅シ、物ミナ旧態(キュウタイ)ニ復(モド)ルベシ、仍(ヨ)リテアダムハ、飼育セル多数ノ鼠ヲ変ジテ多クノ男女ヲ作リモロモロノ物品ヲ作リナセリ
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
即ち堂塔伽藍(がらん)の修復(繕)費、燈明台(とうみょうだい)その他の什器(じゅうき)購入費、掃除費(そうじひ)及び読経(どきょう)僧侶の手当でありますが、そのうちでも最も多く費用のかかるのは前にいうマルです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)