“叩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たた76.4%
たゝ11.1%
ぱた5.4%
はた1.1%
どや0.7%
た0.7%
ノック0.7%
たたき0.5%
たて0.5%
たたい0.5%
は0.5%
だた0.3%
たゝい0.2%
たゝき0.2%
たき0.2%
たゞ0.2%
だたき0.2%
の0.2%
のつく0.2%
はら0.2%
ひか0.2%
タタ0.2%
タペ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お姉さまの、お胸の肉附のいいところを、あたくしに平手でぺちゃぺちゃと叩(たた)かして下さらない? どんなにいい気持ちでしょう」
健康三題 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
マーキュ 猫王(ねこまた)どの、九箇(こゝのつ)あるといふ足下(おぬし)の命(いのち)が只(たッた)一(ひと)つだけ所望(しょもう)したいが、其後(そののち)の擧動次第(しこなししだい)で殘(のこ)る八箇(やッつ)も叩(たゝ)き挫(みじ)くまいものでもない。
「ちょうどいい塩梅(あんばい)じゃございませんか。鬼の留守と言っちゃなんですが、その間に埃(ほこり)の出るものなら、引っ叩(ぱた)いてみましょう」
「馬道の三五郎親分のところにいましたよ。すっからかんに叩(はた)いて、夜が明けてから這々(ほうほう)の体で帰ったのを皆んな知っていまさア」
その時分熊本の城下には叩(どや)しつけていい尻はどつさり有つたかも知れないが、他人(ひと)の身体(からだ)では肝腎の痛さは判らなかつた。
頭を台湾坊主に食はれたる他の学生、帽子を以て腰掛を叩(た)きつゝ「だが、我輩は常に篠田さんが何故無妻なのかを疑ふよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
するとその彼等の声に応じるかのやうに扉を叩(ノック)する音が静かに響いて来た。道助は立ち上つた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
雨は霽(は)れた、人は湯さめがしたように暑(あつさ)を忘れた、敷居を越して溢(あふ)れ込んだ前の大溝の雨溜(あまだまり)で、しっくい叩(たたき)の土間は一面に水を打ったよう。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんで其處(そこ)らで叩(たて)えちや仕(し)やうねえからなんて云(い)はれたんでがせうね、それから何(なん)でも蓙(ござ)持(も)つて鬼怒川(きぬがは)さ行(ゆ)く積(つもり)に成(な)つたんでがすね、鬼怒川(きぬがは)までは有繋(まさが)餘(よ)つ程(ぽど)ありあんさね
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ソコデ江戸に這入(はいっ)たとき、今思えば芝の田町(たまち)、処も覚えて居る、江戸に這入て往来の右側の家で、小僧が鋸(のこぎり)の鑢(やすり)の目を叩(たたい)て居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此世で仇讐(かたき)の一つも撃(う)つて置かなかつたなら、未来で閻魔様(えんまさま)に叱かられますよ、黄金(かね)で叩(はら)れた怨恨(うらみ)だから黄金で叩(は)り復(か)へして遣(や)るのさネ、俳優の様な意気地なしでも、男の片ツ端かと思(お)もや
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
今ごろは、あいつも袋叩(だた)きにされてるはずだから、お前たちをやっつけるぐれえ南京虫(なんきんむし)を潰(つぶ)すようなもんさ、へっへっへ……
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
叩(たゝい)て詰(つめ)ければ九郎兵衞發と赤面(せきめん)しながらも汝こそ不屆者なれコリヤ條七汝は癩病(らいびやう)となり妻子の捨(すて)處に困(こま)りしを此九郎兵衞が引取世話をして遣せしを忝(かたじ)けないとも言ず恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
叩(たゝ)く者(もの)有(あり)偖(さて)は役人後を追來りしかど更に心も落付(おちつか)ず返事さへ碌(ろく)にせざれば表には又々(また/\)叩(たゝき)早く此處をお開下(あけくだ)されと云ふを聞けば女の聲なる故不思議(ふしぎ)に思ひ少(すこ)し戸(と)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
イヤ許す、其様(そん)な事は毫(すこし)も構(かま)はぬ、トントン何(ど)うぢやナ。井上「ア、何(ど)うも痛(いた)うござります、さう無闇(むやみ)にお叩(たき)きなすつちやア堪(たま)りませぬ。殿「まア黙(だま)つて居(を)れ、アヽ是(これ)は余程(よほど)熱(ねつ)がある。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「鉦を、もつとがつとに叩(たゞ)けや。」
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
一方(いつぱう)は明窓(あかりまど)の障子(しやうじ)がはまつて、其外(そのそと)は疊(たゝみ)二疊(にでふ)ばかりの、しツくひ叩(だたき)の池(いけ)で、金魚(きんぎよ)も緋鯉(ひごひ)も居(ゐ)るのではない。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくし
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
木々の歓声(くわんせい)とすべての窓の性急なる叩(のつく)もてよび覚ます。
詩集夏花 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
此世で仇讐(かたき)の一つも撃(う)つて置かなかつたなら、未来で閻魔様(えんまさま)に叱かられますよ、黄金(かね)で叩(はら)れた怨恨(うらみ)だから黄金で叩(は)り復(か)へして遣(や)るのさネ、俳優の様な意気地なしでも、男の片ツ端かと思(お)もや
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
武王(ぶわう)、(二六)木主(ぼくしゆ)を載(の)せ、號(がう)して文王(ぶんわう)と爲(な)し、東(ひがし)のかた(二七)紂(ちう)を伐(う)つ。伯夷(はくい)・叔齊(しゆくせい)(二八)馬(うま)を叩(ひか)へて諫(いさ)めて曰(いは)く
あまり荘厳(シヤウゴン)を極めた建て物に、故知らぬ反感まで唆(ソソ)られて、廊を踏み鳴し、柱を叩(タタ)いて見たりしたものも、その供人(トモビト)のうちにはあつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「コン吉、嬉しいでしょう。嬉しいでしょう」と、軽くコン吉の背中を叩(タペ)するのであった。