“鳩尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みぞおち57.3%
みずおち29.2%
みづおち7.9%
きゅうび3.4%
ありさし1.1%
むなさき1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このふっくりした白いものは、南無三宝(なむさんぼう)仰向(あおむ)けに倒れた女の胸、膨らむ乳房の真中(まんなか)あたり、鳩尾(みぞおち)を、土足で蹈(ふ)んでいようでないか。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お絹は鳩尾(みずおち)をかかえるように俯向きながら考えていたが、ふと何物かがその眼先きをひらめいて過ぎたように、きっと顔をあげた。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
神聖な處女の肌は、血の氣を喪(うしな)つて、清潔さそのものでした。こんもりした二つの乳房の神秘な曲線、鳩尾(みづおち)から腹部への、なだらかな凝脂(ぎようし)。
入れました杉山流のものでござります。鳩尾(きゅうび)に鍼(はり)をお打たせになりましても、決して間違いのあるようなものではござりませぬ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日本の犂(すき)は非常に不細工に見える(図51)。だが、見た所よりも軽い。鉄の部分は薄く、木部は鳩尾(ありさし)のようにしてそれに入っている。
幸兵衞夫婦は左右から長二の背中を覘(のぞ)いて、互に顔を見合せると、お柳は忽(たちま)ち真蒼(まっさお)になって、苦しそうに両手を帯の間へ挿入(さしい)れ、鳩尾(むなさき)を強く圧(お)す様子でありましたが、圧(おさ)えきれぬか
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)