“場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ば59.8%
じょう11.6%
にわ5.8%
ニハ5.4%
ぱ4.9%
には4.5%
ぢやう3.6%
ホール0.9%
ぢゃう0.4%
じゃう0.4%
ぜう0.4%
シイン0.4%
シーン0.4%
バ0.4%
フィールド0.4%
フェルド0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
講談に於ける「怪談」の戦慄、人情本から味(あぢは)はれべき「濡(ぬ)れ場(ば)」の肉感的衝動の如き、悉(ことごと)く此れを黙阿弥劇の中(うち)に求むる事が出来る。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一喝(いっかつ)して首筋を掴(つか)みたる様子にて、場(じょう)の内外一方(ひとかた)ならず騒擾(そうじょう)し、表門警護の看守巡査は、いずれも抜剣(ばっけん)にて非常を戒(いまし)めしほどなりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
合戦の場(にわ)に千騎萬騎の中へ斬り入り一命を捨てるのもこんなではないかと思いながら、急いでそこを立ち去った其の折の覚悟の程と申すものは
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
で、此歌垣の場(ニハ)の問答が、才能頓智を主とする様になつて来た。此が、段々と変つて来て、こゝに短歌の形が分れて来る。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ここは佃町よ、八幡様の前を素直(まっすぐ)に蓬莱橋を渡って、広ッ場(ぱ)を越した処だ、可(い)いか、私(わし)は早船の船頭で七兵衛と謂(い)うのだ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ日は彼方」と調べそめし開語すでになみならぬ勢整ひて、戦ひの場(には)に臨める古勇士の一投足に似たり。やがて一篇の主題たる公孫樹の雄姿を描きては
泣菫氏が近業一篇を読みて (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
同室の四五人の婦人客は皆ペピユブリツクで降りた。この停留場(ぢやう)は余程(よほど)地の上へ遠いのでエレベエタアで客を上(あ)げ下(おろ)しもするのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
「今夜、ホテルのダンス場(ホール)へ行く時には、ともかく、あいつをまいて——その手段は……」
満里子のこと (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
第(だい)三場(ぢゃう) 同處(どうしょ)。墓場(はかば)。(此裡(このうち)にカピューレット家(け)代々(だい/″\)の廟所(べうしょ)ある體(てい))。深夜(しんや)。
第(だい)一場(じゃう) ヹローナ。カピューレット邸(てい)の庭園(ていゑん)の石垣(いしがき)に沿(そ)へる小逕(こみち)。
曾(かつ)て寺内内閣(てらうちないかく)の議會(ぎくわい)で、藏原代議士(くらはらだいぎし)が總理大臣(そうりだいじん)から「ゾーバラ君(くん)」と呼(よ)ばれて承知(しやうち)せず、「これ猶(な)ほ寺内(てらうち)をジナイと呼(よ)ぶが如(ごと)し」と抗辯(かうべん)して一場(ぜう)の紛議(ふんぎ)を釀(かも)したことがあつた。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
おづおづとその瞳(め)をみひらくわたしの死んだ騾馬、わたしを乘せた騾馬——記憶。世界を失ふことだ。それが高貴で淫卑なさろめが接吻の場(シイン)となる。そぷらので。すべてそぷらので。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
其は知らねど、政治小説でも書く人ならば、見逭(のが)すまじき場(シーン)なるべしと思ひたりき。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
辛抱立役の役柄は後著しく変化してしまつたが、まづ新左衛門のやうな時代物の世話場(バ)の中心になる忠義者と言つた役から、端を発してゐる。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この事は、物理学で「場(フィールド)」の方程式だけでは具体的の現象が規定されず、そのほかに「境界条件」を必要とする、という事に相当する。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ただ彼が昨年の五月ライデンの大学で述べた講演の終りの方に、「素量説として纏(まと)められた事実があるいは『力の場(フェルド)』の理論に越え難い限定を与える事になるかもしれない」
アインシュタイン (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)