“此戀”の読み方と例文
読み方割合
このこひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなら其子(そのこ)は亡(な)くなつてか、可憐(かわい)さうなと奧(おく)さま憐(あはれ)がり給(たま)ふ、福(ふく)は得意(とくい)に、此戀(このこひ)いふも言(い)はぬも御座(ござ)りませぬ、子供(こども)の事(こと)なれば心(こゝろ)にばかり思(おも)ふて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
馬廻(うままは)りに美男(びなん)の聞(きこ)えは有(あ)れど、月(つき)の雲井(くもゐ)に塵(ちり)の身(み)の六三(ろくさ)、何(なん)として此戀(このこひ)なり立(たち)けん、夢(ゆめ)ばかりなる契(ちぎ)り兄君(あにぎみ)の眼(め)にかヽりて、或(あ)る日(ひ)遠乘(とほのり)の歸路(かへりみち)、野末(のずゑ)の茶店(ちやてん)に女(をんな)を拂(はら)ひて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さることなれど御病氣(ごびやうき)にでも萬一(もし)ならば取(とり)かへしのなるべきならず主(ぬし)は誰人(たれびと)えぞ知(し)らねど此戀(このこひ)なんとしても叶(かな)へ參(まゐ)らせたし孃(ぢやう)さまほどの御身(おんみ)ならば世界(せかい)に苦(く)もなく憂(うれ)ひもなく御心安(おこゝろやす)くあるべき筈(はず)を
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)