“御顏”の読み方と例文
新字:御顔
読み方割合
おんかほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うす氣味(きみ)わるやにたにたの笑(わら)ひ顏(がほ)、坂本(さかもと)へ出(いで)ては用心(ようじん)し給(たま)へ千住(せんじゆ)がへりの青物車(あをものぐるま)にお足元(あしもと)あぶなし、三島樣(しまさま)の角(かど)までは氣違(きちが)ひ街道(かいだう)、御顏(おんかほ)のしまり何(いづ)れも緩(ゆ)るみて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一同(いちどう)これはと恐(おそ)れ謹(つゝし)みけるに、良(やゝ)ありて幸豐公(ゆきとよぎみ)、御顏(おんかほ)を斜(なゝめ)に見返(みかへ)り給(たま)ひ、「杢(もく)、杢(もく)」と召(め)し給(たま)へば、遙(はる)か末座(まつざ)の方(かた)にて、阿(あ)と應(いら)へつ、白面(はくめん)の若武士(わかざむらひ)、少(すこ)しく列(れつ)よりずり出(い)でたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
既(すで)に獻立(こんだて)して待(ま)ちたれば直(たゞ)ちに膳部(ぜんぶ)を御前(ごぜん)に捧(さゝ)げつ。「いま一膳(いちぜん)はいかゞ仕(つかまつ)らむ」と伺(うかゞ)へば、幼君(えうくん)「さればなり其(その)膳(ぜん)は籠(かご)の中(なか)に遣(つか)はせ」との御意(ぎよい)、役人(やくにん)訝(いぶか)しきことかなと御顏(おんかほ)を瞻(みまも)りて猶豫(ためら)へり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)