“世(ぜ)” の例文
いったい、仏教では、私どもの生活は、この現在の一世だけではなく、過去と、現在と、未来との三世に亙(わた)って、持続するというのです。「三世(ぜ)輪廻(りんね)」というのはそれです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
假初(かりそめ)ならぬ三世(ぜ)の縁(えん)おなじ乳房(ちぶさ)の寄(よ)りし身(み)なり山川(さんせん)遠(とほ)く隔(へだ)たりし故郷(こきやう)に在(あ)りし其(そ)の日(ひ)さへ東(ひがし)の方(かた)に足(あし)な向(む)けそ受(う)けし御恩(ごおん)は斯々此々(かく/\しか/″\)母(はゝ)の世(よ)にては送(おく)りもあえぬに和女(そなた)わすれてなるまいぞと寐(ね)もの語(がたり)に云(い)ひ聞(き)かされ幼(をさ)な心(ごゝろ)の最初(そも/\)より胸(むね)に刻(きざ)みしお主(しゆう)の事(こと)ましてや續(つゞ)く不仕合(ふしあはせ)に寄(よ)る方(かた)もなき浮草(うきくさ)の我(わ)れ孤子(みなしご)の流浪(るらう)の身(み)の力(ちから)と頼(たの)むは
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)