“裝(も)” の例文
新字:装
蕎麥(そば)、お汁粉(しるこ)等(など)、一寸(ちよつと)入(はひ)ると、一ぜんでは濟(す)まず。二ぜんは當前(あたりまへ)。だまつて食(た)べて居(ゐ)れば、あとから/\つきつけ裝(も)り出(だ)す習慣(しふくわん)あり。古風(こふう)淳朴(じゆんぼく)なり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蒲鉾(かまぼこ)の事(こと)をはべん、はべんをふかしと言(い)ふ。即(すなは)ち紅白(こうはく)のはべんなり。皆(みな)板(いた)についたまゝを半月(はんげつ)に揃(そろ)へて鉢肴(はちざかな)に裝(も)る。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
下(した)に又(また)棚(たな)ありて金銀(きんぎん)珠玉(しゆぎよく)を裝(も)れり。西(にし)の房(ばう)には漆器(しつき)あり。蒔繪(まきゑ)新(あらた)なるものの如(ごと)し。さて其(その)北(きた)の房(ばう)にこそ、珠(たま)以(も)て飾(かざ)りたる棺(ひつぎ)ありけれ。内(うち)に一人(いちにん)の玉女(ぎよくぢよ)あり。生(い)けるが如(ごと)し。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
本草(ほんざう)にも食鑑(しよくかん)にも御免(ごめん)蒙(かうむ)りたる恐(おそ)ろしき茸(きのこ)にも、一(ひと)つ一(ひと)つ名(な)をつけて、籠(かご)に裝(も)り、籠(こ)に狩(か)る。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はじめから其處(そこ)に火(ひ)を裝(も)つて備附(そなへつ)けられたもののやうに、無意識(むいしき)に煙草(たばこ)を吸(す)つた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)