“即”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すなわ37.4%
すなは20.1%
つ18.7%
すなはち7.8%
すなわち7.6%
そく5.2%
やが1.7%
すな0.2%
たちま0.2%
もし0.2%
や0.2%
やがて0.2%
スナワ0.2%
ソク0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通常(つうじょう)の人間(にんげん)は、いいことも、悪(わる)いことも皆(みな)身外(しんがい)から求(もと)めます。即(すなわ)ち馬車(ばしゃ)だとか、書斎(しょさい)だとかと、しかし思想家(しそうか)は自身(じしん)に求(もと)めるのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
津浪(つなみ)とは津(つ)の浪(なみ)、即(すなは)ち港(みなと)に現(あらは)れる大津浪(おほつなみ)であつて、暴風(ぼうふう)など氣象上(きしようじよう)の變調(へんちよう)から起(おこ)ることもあるが、最(もつと)も恐(おそ)ろしいのは地震津浪(ぢしんつなみ)である。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
今を去ること一八〇〇年前オーグストス・シーザーがローマ帝王の位に即(つ)くや、その四境を守衛するの兵士は五十万に出でざりしも
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
日本中に、鱗や八重歯を一族の特徴とする家が、かなりある様である。此が即(すなはち)前に言ひ置いた浦野一族の乳の特徴と一つのものである。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そのころ、わたくしはわが日誌にむかしあって後に埋められた市中溝川の所在を心覚(こころおぼえ)に識(しる)して置いたことがある。即(すなわち)次の如くである。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
つまりさ、君が、日常嬉(よろこ)んだり、怒ったり、考えたり、悲しんだりすることがあるだろう。その最も君に即(そく)したことを書けって言うんだ。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
水を怖るるのかと問うに、尾が水を払うて王に懸るを恐ると答えた。即(やが)てその尾を結び金嚢(きんのう)に盛り、水を渉(わた)って苑に至り遊ぶ事多日。
父の言葉を一々今覚えて居(を)りませんが、たゞ一ツしつかりと私の心に留つたことがあり升(ます)、何かといふと、自分の弱味を知る時は即(すな)はち自分の強くなる時で
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
ことに川開きは、空の火も家々の燈も、船の灯も、バタバタと消えて、即(たちま)ちにして如法暗夜(にょほうあんや)の沈黙がくるからたまらなく嫌だ。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
帝曰く、渠(かれ)みずから焚死(ふんし)すと。孝孺曰く、成王即(もし)存せずんば、何ぞ成王の子を立てたまわざるやと。帝曰く、国は長君(ちょうくん)に頼(よ)る。孝孺曰く、何ぞ成王の弟を立てたまわざるや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
恋愛を更らに向上せしむるの努力は即(や)がて恋愛が生命を得、幸福を与ふる衝動となるのである。
恋愛と道徳 (新字旧仮名) / エレン・ケイ(著)
『外国事』にいう、毘呵羅(ひから)寺に神竜ありて、倉中に往来す、奴米を取る時、竜却後(ひっこ)む、奴もし長く取れば竜与えず、倉中米尽くれば、奴竜に向い拝すると、倉即(やがて)盈溢(みちあふ)る(『淵鑑類函』四三七)。
抑〻(ソモソモ)天命ヲ逆(サカ)シマト為(ナ)ス者ニ非(アラ)ズシテ 何(ナン)ゾヤ 即(スナワ)チ 天ニ代ッテ吾等ノ道ヲ行ワントスル所以(ユエン)ナリ 若(モ)シソレ 盧俊儀ト石秀ノ二人ヲ故(ユエ)ナク断刑(ダンケイ)ニ処(ショ)サバ 梁山泊(リョウザンパク)数万ノ天兵ハ タチドコロニ北京ヲ焼キ払ワン 且(カ)ツ悪吏ノ一人タリトモ 鬼籍(キセキ)ノ黒簿(コクボ)ヨリ除(ノゾ)キ ソノ命ヲ助ケオクコト無カラン
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暫らく彼に即(ソク)せずに言ふ。狂言によつては、立役の対立を要する場合もあつた。さう言ふ時には、今一人の役柄は、多く「辛抱立役」と言つた役方の発生する所以である。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)