“爾(そ)” の例文
爾(そ)の時に疾翔大力、爾迦夷(るかい)に告げて曰(いわ)く、諦(あきらか)に聴け諦に聴け。善(よ)くこれを思念せよ。我今汝(なんじ)に梟鵄諸の悪禽(あくきん)離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べんと。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
アツシリヤでも早くから犬を珍重して今の「マスチツフ」だの「グレイハウンド」だのといふ奴が在(い)たさうだが、爾(そ)んな事は扨(さ)ておき
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
爾(そ)して此箱も私(わし)が好奇(ものずき)の玉村侯爵の申込により、あの淋しい森林中に置いて、和女等三人の内、誰が一番勇ましいかを試したもの
黄金の腕環:流星奇談 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
土地の売買勝手次第又各国巡回中、待遇の最も濃(こまやか)なるは和蘭(オランダ)の右に出(いず)るものはない。是れは三百年来特別の関係で爾(そ)うなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
廻れと云われましたんでございます、それゆえ致しました、此処(こゝ)においでなさいます主人の御舎弟四郎治様も爾(そ)う仰しゃったのでございます
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
爾(そ)の時一道の金光が漫々と涯(かぎり)無き浪路の盡頭から、閃くが如く、迸るが如く、火箭の天を射るが如くに發する。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
老人の顔には笑こそあれ苦(くるし)みの様子は少しも存せざることを、是(こ)れ唯(た)だ一突(ひとつき)に、痛みをも苦みをも感ぜぬ中(うち)に死し去りたる証拠ならずや、余は実に爾(そ)う思いたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「爾(そ)う仰しゃらずに、どうぞ、父娘(おやこ)の命をお助け下さると思って、お出を願い度い」
爾(そ)の時に疾翔大力、爾迦夷(るかゐ)に告げて曰(いは)く、諦(あきらか)に聴け諦に聴け。善(よ)く之(これ)を思念せよ。我今汝(なんぢ)に梟鵄諸(もろもろ)の悪禽(あくきん)離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べんと。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
けれども爾(そ)う云(い)う中に居ながら、器械の事にせよ化学の事にせよ大体の道理は知(しっ)て居るから、如何(どう)かして実地を試みたいものだと云うので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は食物(くいもの)には割合に無頓着(むとんちゃく)であって、何処でも腹が空けばその近所の飲食店で間に合わして置く方であるが、二葉亭はなかなか爾(そ)う行かなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
爾(そ)してかれは一度(ど)企(くわだ)てた事(こと)は其(その)目的(もくてき)を達(たつ)するまでは止(や)まぬ人(ひと)であるから、大佐(たいさ)が再(ふたゝ)び此世(このよ)に現(あら)はれて來(く)る時(とき)には必(かなら)ず絶大(ぜつだい)の功績(こうせき)を齎(もた)らして來(く)る事(こと)は疑(うたがひ)もない
とっ捕(つか)めえて打ってやろうと思う中(うち)に逃げちまったが、爾(そ)うして気を付けたら私はこれを忠義かと心得ます、他(ほか)の事は遠慮を致しますが、忠義の遠慮は出来ねえ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何(ど)うして其様な事が有りましょう、爾(そ)うお問なさるのは吾々夫婦を御存無いのです目
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
爾(そ)の時に疾翔大力(しっしょうたいりき)、爾迦夷(るかゐ)に告げて曰(いは)く、諦(あきらか)に聴け、諦に聴け。善(よ)く之(これ)を思念せよ。我今汝(なんぢ)に、梟鵄(けうし)諸(もろもろ)の悪禽(あくきん)、離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べんと。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ソコで其処(そこ)の玄関に行(いっ)て調合所(ちょうごうじょ)の人などに習って居たので、爾(そ)う云うように彼方此方(あちこち)にちょい/\と教えて呉(く)れるような人があれば其処(そこ)へ行く。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
左(と)に右(か)く多くの二葉亭を知る人が会わない先きに風采閑雅な才子風の小説家型であると想像していたと反して、私は初めから爾(そ)うは思っていなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
奧樣(おくさま)とて日出雄樣(ひでをさま)とて今夜(こんや)御出帆(ごしゆつぱん)になつたら决(けつ)して御無事(ごぶじ)では濟(す)みません、はい、其(その)理由(わけ)は、今日(けふ)は五月(ぐわつ)の十六日(にち)で魔(ま)の日(ひ)でせう、爾(そ)して、今夜(こんや)の十一時(じ)半(はん)といふは
でも後で私しを世話して置けば早晩(いつか)お前が逢い度く成て帰ッて来るだろうッて、惚(のろ)い事は箝(わ)を掛てるネ日本人に爾(そう)して今は何所に、ア爾(そ)う本郷に奉公、ア爾う可愛相に、金起さんも一緒かえ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
主人「ウム、それなれば何故、最初己が尋ねた時に爾(そ)う云わぬのじゃ」
爾(そ)の時に疾翔大力(しっしょうたいりき)、爾迦夷(るかゐ)に告げて曰(いは)く、諦(あきらか)に聴け、諦に聴け、善(よ)く之(これ)を思念せよ、我今汝(なんぢ)に、梟鵄(けうし)諸(もろもろ)の悪禽(あくきん)、離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べん、と。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
私(わたくし)は日本(につぽん)が大好(だいす)きなんですよ、日本(につぽん)へ皈(かへ)りたくつてなりませんの、でねえ、毎日(まいにち)/\日(ひ)の丸(まる)の旗(はた)を立(た)てゝ、街(まち)で戰爭事(いくさごつこ)をしますの、爾(そ)してねえ、日(ひ)の丸(まる)の旗(はた)は強(つよ)いのですよ
煩(うる)さいナ、念には及ばんよ。君達のやうなヒヨロヒヨロした、高(たか)が腸(はらわた)の無い江戸ツ子を理想とするやうな爾(そ)んな芥子粒(けしつぶ)のやうな根性の無気力漢(いくぢなし)と俺の美くしい御発明(ごはつめい)な男勝りの嬢様とは提灯に釣鐘だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
犯さぬ者が爾(そ)う易々(やす/\)と白状する筈は有りますまい
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
爾(そ)の時に疾翔大力(しっしょうたいりき)、爾迦夷(るかい)に告げて曰(いわ)く、諦(あきらか)に聴(き)け、諦に聴け。善(よ)くこれを思念せよ。我今汝(なんじ)に、梟鵄(きょうし)諸(もろもろ)の悪禽(あくきん)、離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べんと。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
爾(そ)の時に疾翔大力(しっしょうたいりき)、爾迦夷(るかい)に告げて曰(いわ)くと、まづ疾翔大力とは、いかなるお方じゃか、それを話さなければならんじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)