“箝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
は63.5%
はま20.6%
かん6.3%
つぐ1.6%
す1.6%
たが1.6%
はめ1.6%
やす1.6%
わ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「内君、いろいろなことを言ってきのどくだけれど、私の出たあとで声を立てるといけないから、少しの間だ、猿轡(さるぐつわ)を箝(は)めてておくれ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たまたまそういう人がありとするも、そは年来の予定の行動の一部をなしたのでなく、むしろ計らずその地位に箝(はま)ったという場合が多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「あれだからな、仕方をしたり、目くばせしたり、ひたすら、自重謹厳を強要するものだから、止(や)むことを得ず、口を箝(かん)した。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何を云ッても取合わぬゆえ、お勢も仕方なく口を箝(つぐ)んで、少(しばら)く物思わし気に洋燈(ランプ)を凝視(みつめ)ていたが、それでもまだ気に懸ると見えて、「慈母さん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
男の人が品物を吟味(ぎんみ)して相談を掛ける度に女の人は横を向いた。参考のために僕が回数を勘定し始めた頃には婦人殿下は首をあべこべに箝(す)げたお雛様のようになっていた。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
三尺帯を締めまして、少し頭痛がする事もあると見えて鉢巻もしては居るが、禿頭で時々辷(すべ)っては輪の形(なり)で抜けますから手で嵌(は)めて置(おき)ますが、箝(たが)の様でございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見るに身は細引(ほそびき)にて縛られ口には猿轡を箝(はめ)てあり友次郎は見も悼ましく先(まづ)縛(しば)りし繩を解捨(ときすて)猿轡(さるぐつわ)をも取(と)り除(のく)るに解(とく)手遲しとお花は友次郎に抱付(いだきつき)流石(さすが)に餘處を兼しか聲をも立ず泣けるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「鰍澤で育つて、箝(やす)の名人ですつてね」
でも後で私しを世話して置けば早晩(いつか)お前が逢い度く成て帰ッて来るだろうッて、惚(のろ)い事は箝(わ)を掛てるネ日本人に爾(そう)して今は何所に、ア爾(そ)う本郷に奉公、ア爾う可愛相に、金起さんも一緒かえ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)