“雷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らい45.0%
かみなり29.9%
いかずち11.2%
いかづち8.0%
いなずま1.2%
かみ0.8%
ライ0.8%
サンダー0.4%
いなづま0.4%
かなみり0.4%
はたたがみ0.4%
はたゝがみ0.4%
イカヅチ0.4%
カミナリ0.4%
頼0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば何月何日に雷(らい)が鳴って何とかいう家におっこちたという通信種を、その家の天水桶に落雷して孑孑(ぼうふり)が驚いたという風に書いて
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その声は時でもない雷(かみなり)のように空へ行って野原中へ聞えたのです。土神は泣いて泣いて疲(つか)れてあけ方ぼんやり自分の祠に戻(もど)りました。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
雲の内侍(ないじ)と呼ぶ、雨しょぼを踊れ、と怒鳴る。水の輪の拡がり、嵐の狂うごとく、聞くも堪えない讒謗罵詈(ざんぼうばり)は雷(いかずち)のごとく哄(どっ)と沸く。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さてこの邊(あたり)は夜たりがたく晝たりがたき處なれば、我は遠く望み見るをえざりしかど、はげしき雷(いかづち)をも微(かすか)ならしむるばかりに 一〇—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
御用だ。と大喝一声、怯(ひる)む処を附け入って、拳(こぶし)の雷(いなずま)手錬のあてに、八蔵は急所を撲(う)たれ、蹈反(ふんぞ)りて、大地はどうと響きけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
木曾路のごとく山腹の崖路にあらず、山頭の道なり。松至て多く幽鬱の山なり。三里半大湫(おほくて)駅。小松屋善七の家に宿す。午後風あり涼し。雷(かみ)なる。雨ふらず。行程八里半余。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お師匠(ししょう)さまがつらつら亀卜(きぼく)の卦面(かめん)を案じまするに、すなわち、——富岳(フガク)ニ鳳雛(ホウスウ)生(ウ)マレ、五湖(コ)ニ狂風(キョウフウ)生(ショウ)ジ、喬木(キョウボク)十悪(アク)ノ罪(ツミ)ヲ抱(イダ)イテ雷(ライ)ニ裂(サ)カル——とござりましたそうです
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頼まれもせんのに外国まで問合せを出すバカだから、もちろん逢う外人もって、失礼ですが御地では雷(サンダー)は鳴りますかね? とばかり、片っ端から聞く。
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)
雷(いなづま)のさそひ出してや火とり虫
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
けれども間もなく全(まった)くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、雷(かなみり)が素敵(すてき)に大きな咆哮(ほうこう)をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の意識(いしき)の明滅(めいめつ)のようでした。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
皆ただ、蠅の音がただ、雷(はたたがみ)のように人々の耳に響いた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
送(おくり)ける或日兩國邊より歸(かへ)る途中(とちう)俄(にはか)に夕立(ゆふだち)降來(ふりきた)り雷(はたゝがみ)夥多敷(おびたゞしく)鳴渡(なりわた)れども雨具(あまぐ)なければ馬喰町の馬場の脇(わき)に出格子(でがうし)の有る家を幸ひに軒下(のきした)に立停(たちどま)り我が宅(たく)も早二三町なれども歸ること叶(かなは)ず雨(あめ)に濡(ぬれ)て居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るなと言はれたのに、見られると、八つ雷(イカヅチ)(雷は古代の考へ方によれば蛇である)が死骸に群つて居た。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
旧来の通称の儘のは、茶珍(チヤチン)・徳珍(トクチン)・鈍宝(ドンボオ)・道木(ドオキ)・綿帽子(ワタボオシ)・仕合(シヤワセ)・午造(ゴゾオ)・宝楽(ホオラク)・雷(カミナリ)・鳶(トビ)・鍋釜(ナベカマ)などいふ、思案に能はぬのもある。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
とし先年雷(頼)三木(樹)三郎、梅田源二郎、梁川星巖、春日(潜庵)などの、名のきこへし諸生太夫が朝廷の御為に世のなん(難)おかふむりしものありけり。