“射(や)” の例文
射(や)っちゃアいけねえ射っちゃいけねえ! ここで射(や)られてたまるものか。せっかく俺(おい)らが骨を折って八ヶ嶽から追い出して来た熊だ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と思うと、慄然(ぞっ)として、頭髪(かみのけ)が弥竪(よだ)ったよ。しかし待てよ、畑(はた)で射(や)られたのにしては、この灌木の中に居るのが怪(おか)しい。
『畜生、ふざけやあがって! ……すんでの事で射(や)られる所だった……オイ、ボーシュレー、こやつをふん縛れ、愚図々々しちゃいられないぞ……ボーシュレー、灯(あかり)を持って、二階へ行こう』
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
してみればこれは傷の痛さに夢中で此処へ這込(はいこん)だに違いないが、それにしても其時は此処まで這込(はいこ)み得て、今は身動(みうごき)もならぬが不思議、或は射(や)られた時は一ヵ所の負傷であったが