“ます”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マス
語句割合
桝38.5%
鱒27.2%
枡11.8%
升11.3%
増5.1%
益2.6%
摩須0.5%
斗0.5%
真澄0.5%
真透0.5%
舛0.5%
赤桝0.5%
鱒魚0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じゃあ、おらが桝(ます)を量(はか)って、安くまけて持って来ようね。——そのかわりに、小父さん、またおもしろい話を聞かせておくれね」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなたはお午(ひる)から、鱒(ます)の游(およ)いでるのが見える池へ連れてつてやると仰しやつたぢやないの。あたしまだ鱒を見たことがないんですもの。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
○それで明治座へ行って、自分の枡(ます)へ這入(はい)ってみると、ただ四方八方ざわざわしていろいろな色彩が眼に映る感じが一番強かった。
或油屋の升(ます)が規定に反してゐるとおどしつけた——もう、過ぎ去つた夢だが——そんなことで中流以上の人々に排斥されてをる。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
私の母は、埼玉県下高野(しもたかの)村の東大寺という修験(しゅげん)の家の出であります。その家の姓は菅原(すがわら)。道補(どうほ)という人の次女で、名を増(ます)といいました。
益(ます)々怪しいけれど、兎に角此の世に、此の時計の捲き方を知る人の有るは、調べ倦(あぐ)んで居た余の叔父に取っては非常の好都合に違い無い
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
次に室毘古(むろびこ)の王は、若狹の耳の別が祖なり。その美知能宇志(みちのうし)の王、丹波(たには)の河上の摩須(ます)の郎女(いらつめ)に娶ひて、生みませる子、比婆須(ひばす)比賣の命六、次に眞砥野(まとの)比賣の命、次に弟(おと)比賣の命、次に朝廷別(みかどわけ)の王四柱。
南は主人の後から室(へや)の中へ入った。其処は斗(ます)のような狭い室であった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
白寂(しらさび)の静けさ深さ、いと青に天(そら)も真澄(ます)みぬ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
午夜(ごや)ふけて揺るるものあり。わが窻の硝子戸の外(そと)、真透(ます)かせば月に影して凍(こご)え雲絶えず走れり。円(まど)かなる望月ながら、生蒼(なまあを)く隈(くま)する月の、傾けばいよよ薄きを、あな寒や揺るる竹あり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
今上川岸(いまかみがし)の舛(ます)田と申す出船宿から乗船切符まで買うて与えました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「アハハ、途方もない美味(うま)か鰤じゃったなあ。ホーキに御馳走様じゃった。まず一杯差そうと云いたいところじゃが、赤桝(ます)の中はこの通り、逆様(さかさま)にしても一しずくも落ちて来んスッカラカン……アハハハハ。スマンスマン……」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今その概要を説明せんに第一は生蠣(いきがき)および魚卵(ウィトル、カビヤ)の料理にて生蠣はレモンの汁(つゆ)を湛(たた)え、カビヤは魯西亜(ろしあ)産鱒魚(ます)の卵の製したるものなり。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)