“單衣”のいろいろな読み方と例文
新字:単衣
読み方割合
ひとへ86.8%
ひとへもの5.7%
ひとえ3.8%
ひとへぎぬ1.9%
ゆかた1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おつなは何時ものやうに、粗末な鼠つぽい阿波縮(あはちぢみ)の單衣(ひとへ)を着て、彼の枕元に立つて居た。「素麺(そうめん)が出來たから下へ行つておあがりよ。」
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
おつぎはそれから村内(そんない)へ近所(きんじよ)の娘(むすめ)と共(とも)に通(かよ)つた。おつぎは與吉(よきち)の小(ちひ)さな單衣(ひとへもの)を仕上(しあ)げた時(とき)其(そ)の風呂敷包(ふろしきづゝみ)を抱(かゝ)へていそ/\と歸(かへ)つて來(き)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
駒次郎は、女の子のやうに、少し品を作つてお辭儀(じぎ)をしました。色の白さも、襟の青さも、裾(すそ)を引く單衣(ひとえ)の長さも、そのまゝ芝居に出て來る二枚目です。
案じ夏とて谷間に雪あるに郎(をとこ)は單衣(ひとへぎぬ)にて上(のぼ)られぬ梢の雫(しづく)巖(いはほ)の滴(したゝ)り何とてそれにて凌(しの)がれん袷(あはせ)を贈りまゐらせたやとの情彼(か)の孤閨を守る婦(をんな)が夫が遠征の先へ新衣を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
洗(あら)ひ髮(がみ)の束髮(そくはつ)に薔薇(ばら)の花(はな)の飾(かざ)りもなき湯上(ゆあが)りの單衣(ゆかた)でたち、素顏(すがほ)うつくしき夏(なつ)の富士(ふじ)の額(ひたひ)つき眼(め)に殘(のこ)りて、世(よ)は荻(をぎ)の葉(は)に秋風(あきかぜ)ふけど螢(ほたる)を招(ま)ねきし塗柄(ぬりゑ)の團扇(うちは)、面影(おもかげ)はなれぬ貴公子(きこうし)あり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)