“吾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
われ36.5%
わ30.1%
わが13.5%
あ8.5%
おれ1.8%
あれ1.8%
ア1.4%
おり1.1%
ワ0.7%
あが0.7%
ワレ0.7%
おの0.4%
おら0.4%
ひと0.4%
やつかれ0.4%
わし0.4%
わぬ0.4%
アレ0.4%
ワイ0.4%
ワガ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな事を考えまわしているうちに、いつの間にか、雪の光りに包まれたような寒さを感じ初めたので、彼はハッとして吾(われ)に帰った。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やがて、ピューと汽笛(きてき)が鳴って、車がつく。待ち合せた連中はぞろぞろ吾(わ)れ勝(がち)に乗り込む。赤シャツはいの一号に上等へ飛び込んだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
右は大家の事をいふ、小家(しょうか)の貧しきは掘夫をやとふべきも費(ついえ)あれば男女をいはず一家雪をほる。吾(わが)里にかぎらず雪ふかき処は皆然(しか)なり。
雪 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「吾(あ)が隱(こも)りますに因りて、天の原おのづから闇(くら)く、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、何(なに)とかも天の宇受賣(うずめ)は樂(あそび)し、また八百萬の神諸(もろもろ)咲(わら)ふ」
あれは憎い、憎い奴だから殺したいということなら、吾(おれ)も了簡のしようがあるが、(死んでくれりゃ可い。)は実に残酷だ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また詔らしめたまはく、「然らば、今還り下りて、墨江の中つ王を殺して、上(のぼ)り來ませ。その時に、吾(あれ)かならず語らはむ」
是に八上比売、八十神に答えけらく、吾(ア)は汝等(ミマシタチ)の言は聞かじ。大穴遅ノ神に嫁(ア)わなと云う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
う、んや、吾(おり)ゃあいつも大好きさ。八円を大事にかけて、世の中に巡査ほどのものはないと澄ましているのが妙だ。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
汝(ンガ)の夫(オド)ア何歳(ナンボ)だバ。吾(ワイ)のナ今歳(コドシ)二十六だネ。何(なに)、笑(わら)ふんダバ。汝(ンガ)の阿母(オガ)の姉(あね)ダテ二十歳(ハダヂ)も下(した)の男(ヲドゴ)有(も)たけアせ。吾(ワ)だけアそれ程(ほど)違(チガ)はねエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
小禽来てひと日楽しむ豆柿は吾(あが)楽しみて食(は)むにまかせぬ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上(カミ)つ毛野(ケヌ) 佐野(サヌ)のくゝたち折りはやし、吾(ワレ)は待(マ)たむゑ。今年来(コ)ずとも
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
皇子(みこ)等(たち)共に対(こた)へて曰(いは)く、理実(ことわり)灼然(いやちこ)なり。則ち草壁皇子尊先(ま)づ進みて盟ひて曰(いは)く、天神(あまつかみ)地祇(くにつかみ)、及び天皇(すめらみこと)証(あきら)めたまへ、吾(おの)れ兄弟長幼、并(あは)せて十余の王(みこ)、各(おのおの)異腹(ことはら)より出(い)づ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
けンどもが、何も旦那様あ、訴人をしろという、いいつけはしなさらねえだから、吾(おら)知らねえで、押通(おっとお)しやさ。そンかわりにゃあまた、いいつけられたことはハイ一寸もずらさねえだ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何をおっしゃるンです。失敬な。も一度武男の目前(まえ)で言ってごらんなさい。失敬な。男らしく父に相談もせずに、無礼千万な艶書(ふみ)を吾(ひと)にやったりなンぞ……もうこれから決して容赦はしませぬ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
その例は『日本書紀』の「神代巻」出雲の条に、「吾(やつかれ)は是(こ)れ国つ神、号(な)は脚摩乳(あしなずち)、我妻号(わがつまのな)は手摩乳(てなずち)云々」。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
吾(わし)が今度、府君に従うて、天帝の許へ朝した時、聖者達が数年の後に戦乱が起って、巨河(きょか)の南、長江の北で、人民が三十余万殺戮せられるということを話しあっていたが、この時になっては
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
諾児汝(うべこな)は吾(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)の流(ぬが)なへ行けば恋(こふ)しかるなも (同・三四七六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼の「妹が為め菅(スガ)の実(ミ)採りに行きし吾(アレ)山路に惑どひ此の日暮しつ」のスガの実もまた同じくガマズミの実であって
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
汝(ンガ)の夫(オド)ア何歳(ナンボ)だバ。吾(ワイ)のナ今歳(コドシ)二十六だネ。何(なに)、笑(わら)ふんダバ。汝(ンガ)の阿母(オガ)の姉(あね)ダテ二十歳(ハダヂ)も下(した)の男(ヲドゴ)有(も)たけアせ。吾(ワ)だけアそれ程(ほど)違(チガ)はねエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
天皇に 身もたな知らず 真心をつくしまつるが、吾(ワガ)国道(クニノミチ)
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)