“忝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたじ28.4%
かたじけ27.9%
かたじけな27.0%
かたじけの12.7%
かたじけなく1.5%
かた1.0%
かしこ0.5%
かたじけね0.5%
カタジケ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「忝(かたじ)けのうござる、それでこそ本望……つきましてはもう一つ、お願いいたしたきは拙者に代わり、不運の百姓の一揆の指揮を……」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ああ……イヤイヤ。その御配慮は御無用御無用。実は主命を帯びて帰国を急ぎまするもの……お志は千万忝(かたじけ)のうは御座るが……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私風情(ふぜい)のなま/\に作り候物にまでお眼お通し下され候こと、忝(かたじけな)きよりは先づ恥しさに顔紅(あか)くなり候。勿体(もつたい)なきことに存じ候。
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
国家の優遇とを忝(かたじけの)うしながら、その最高の地位を利用して時に無責任なる干渉を政界に加うるの外、敢て自ら高処して民衆に接せず
よりて、余いま固陋(ころう)を省(かえりみ)ず、その了解し難きゆえんの意を摂録(せつろく)し、あえて先生に質(ただ)す。もし先生の垂教を忝(かたじけなく)せば、あに ただ不佞(ふねい)の幸のみならんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
光栄とも忝(かた)じけなしとも、なんともかとも有難く感じ奉(たてまつ)ったあの『源氏物語』の御(おん)大将、光る源氏の君の美貌(びぼう)権勢をもってしても、靡(なび)かなかった女があったと、紫式部が
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
いつも、右側に、袴をつけて、番所の中に忝(かしこ)まっている番人が、一人もいなかった。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
で、たゞ匁(もんめ)で連出(つれだ)す算段(さんだん)。あゝ、紳士(しんし)、客人(きやくじん)には、あるまじき不料簡(ふれうけん)を、うまれながらにして喜多八(きたはち)の性(しやう)をうけたしがなさに、忝(かたじけね)えと、安敵(やすがたき)のやうな笑(ゑみ)を漏(も)らした。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
忝(カタジケ)ナクモ天子ヨリ御土器(オンカハラケ)ヲ頂戴ナサレ、上古末代マデノ面目コレニ過グベカラズ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)