“ちく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チク
語句割合
馳駆59.3%
逐14.8%
竹13.0%
矗5.6%
畜3.7%
嘘1.9%
地区1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぜひなく陣頭に立つときでも、不利と見れば見得なく逃げるし、すすんで乱軍の中を馳駆(ちく)するような猛将ぶりは彼にはなかったことである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卯平(うへい)は固(もと)より親方(おやかた)から家(うち)の容子(ようす)やおつぎの成人(せいじん)したことや、隣近所(となりきんじよ)のことも逐(ちく)一聞(き)かされた。卯平(うへい)は窪(くぼ)んだ茶色(ちやいろ)の眼(め)に暖(あたゝ)かな光(ひかり)を湛(たた)へた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雪割草(ゆきわりそう)は、だれかと思(おも)って、その方(ほう)を見(み)ると、しゅろ竹(ちく)の蔭(かげ)から、うす紅(あか)いほおをして、桜草(さくらそう)が笑(わら)いながらいっているのでありました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は突兀(とっこつ)として秀でている。けれども矗(ちく)とか峻(しゅん)とかいう峙(そばだ)ちようではなく、どこまでも撫(な)で肩(がた)の柔かい線である。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
四面高くして中央平坦(へいたん)、ここに家宅を構えるものは、富貴延命六畜(ちく)田蚕(さん)、加増されて名誉の達人起こり、君には忠、親には孝、他に類少なき上相となす——家相にピッタリとはまっております。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ぐうづら蔓(つる)引(ひ)つこ拔(ぬ)いて打棄(うつちや)つて、いや本當(ほんたう)でがす、わしや嘘(ちく)なんざあいふな嫌(きれえ)でがすから、其(そ)れ處(どこ)ぢやがあせんお内儀(かみ)さん、夜(よる)伐(き)つて來(き)て
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
俺(お)ら嘘(ちく)いふな嫌(きれ)えだから、そんだがあの阿魔(あま)もづう/\しい阿魔(あま)だ、此間(こねえだ)なんざおつかこた思(おも)ひ出(だ)さねえかつちつたら、思(おも)ひ出(だ)さねえなんて吐(ぬ)かしやがつて
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
郡内(ぐんない)少年野球選手権大会(せんしゅけんたいかい)の日どりは、さしせまっていた。だから、星野(ほしの)たちのチームは、自分の地区(ちく)からの出場権(しゅつじょうけん)をかくとくした試合(しあい)のあくる日も、練習(れんしゅう)を休まなかった。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)