“覺(お)” の例文
新字:覚
懷(なつ)かしき海岸(かいがん)の景色(けしき)を夢(ゆめ)のやうに見(み)おろした時(とき)、海岸(かいがん)に殘(のこ)れる水兵等(すいへいら)も吾等(われら)と認(みと)めたと覺(お)ぼしく、屏風岩(べうぶいわ)の上(うへ)から、大佐(たいさ)の家(いへ)から、手(て)に/\帽(ぼう)を振(ふ)り、手巾(ハンカチーフ)を振廻(ふりまわ)しつゝ
今(いま)から二分(にふん)三分(さんぷん)前(まへ)までは確(たしか)に閃々(せん/\)と空中(くうちう)に飛(と)んで居(を)つた難破信號(なんぱしんがう)の火光(ひかり)は何時(いつ)の間(ま)にか消(き)え失(う)せて、其處(そこ)には海面(かいめん)より數(すう)十尺(しやく)高(たか)く白色球燈(はくしよくきうとう)輝(かゞや)き、船(ふね)の右舷(うげん)左舷(さげん)と覺(お)ぼしき處(ところ)に緑燈(りよくとう)
四晝夜(しちうや)の航海(かうかい)は恙(つゝが)なく※(す)ぎて、右舷(うげん)左舷(さげん)に寄(よ)せては返(かへ)す波(なみ)の音(おと)と共(とも)に、刻一刻(こくいつこく)に近(ちか)づき來(きた)る喜劇(きげき)に向(むか)つて、橄欖島(かんらんたう)と覺(お)ぼしき島影(しまかげ)を、雲煙(うんゑん)渺茫(べうぼう)たる邊(へん)に認(みと)めたのは、日(ひ)は二月(ぐわつ)の二十五日(にち)