“真実”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞實
読み方割合
ほんとう35.3%
ほんと24.1%
まこと18.2%
しんじつ8.0%
ほんたう4.0%
まったく2.9%
まつたく1.1%
ほんま1.1%
レアール0.5%
ほん0.5%
まっとう0.5%
ツルース0.5%
シンジツ0.3%
しん0.3%
しんそこ0.3%
しんみ0.3%
ほんなこと0.3%
ほんに0.3%
ほんもの0.3%
ま0.3%
まごころ0.3%
まっこと0.3%
まめ0.3%
リアリティ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この山奥に悪者が住んでいるという噂は聞いたことがあるが誰でも真実(ほんとう)にしたものがなかった。またこういう噂は聞いたことがある。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
真実(ほんと)に愛せられることも曽(かつ)てなかった。愛しようと思う鶴さんの心の奥には、まだおかねの亡霊が潜み蟠(わだか)まっているようであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
みずからを欺き、みずからの偽りに耳を傾ける者は、ついには自分の中にも他人の中にも、真実(まこと)を見分けることができぬようになる。
「そんなうそは、いったってさしつかえない。小説(しょうせつ)でも、文章(ぶんしょう)でも、みんな、うそのことを真実(しんじつ)らしく書(か)いてあるのじゃないか……。」
その日から正直になった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このまあ半歳(はんとし)ばかりの間、俺は一体何をして居たらう……ホ……十日も十五日も真実(ほんたう)にボンヤリして孤坐(すわ)つてたことが有るんだよ
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
郵便局長(ゆうびんきょくちょう)のミハイル、アウエリヤヌイチは、彼(かれ)の所(ところ)に来(き)て、彼(かれ)の話(はなし)を聞(き)いてはいるが、先(さき)のようにそれは真実(まったく)ですとはもう云(い)わぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「スムウトさん、一寸伺ひますが、お国には一人の殿方で奥さんをたんとお持ちの方が随分ゐらつしやるさうですが真実(まつたく)なんですか。」
『ざんすかもあるめえや。腹が立つのは当然だ』『さあそれが。真実(ほんま)の事ならもつとなれど。何の私が、あのお方と、どんな事を ...
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
そして生活の目的は、この現実的なる世界に於て、自然人生の実相を見、真実(レアール)を観照し、存在の本質を把握することに外ならない。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
彼(あ)の湯嶋(ゆしま)の天神社内(てんじんしやない)の楊弓場(やうきゆうば)の高橋(たかはし)のおかねの、彼(かれ)が大層(たいそう)君(きみ)を誉(ほ)めて居(を)つたぞ、杉山君(すぎやまくん)は男振(をとこぶり)は好(よ)し程(ほど)が好(え)いから何(なに)を着(き)ても能(よ)くお似合(にあひ)なさるツて、ナニ真実(ほん)の事だぞ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
いんにゃ、お主(ぬし)も褒めてもらいてえと思うだら真実(まっとう)な生き方をせにゃ駄目だぞ。おいらが今寄ってきた地主さまの家の衆は、みんな立派な衆ばかりだったでねえか。
したがって後者の良心は、客観の明徹を期し、真実(ツルース)を確実にすることに存するので、彼等が主観主義者の感情的態度を排するのは、この「真実」を重んずる認識的良心によるのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
ヨキ文章(ブンショウ)ユエ、若(ワカ)キ真実(シンジツ)ノ読者(ドクシャ)、スナワチ立(タ)チテ、君(キミ)ガタメ、マコト乾杯(カンパイ)、痛(イタ)イッ! ト飛(ト)ビアガルホドノアツキ握手(アクシュ)。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
これはどうもならぬそのやうに茶利(ちやり)ばかり言はで少し真実(しん)の処を聞かしてくれ、いかに朝夕(てうせき)を嘘の中に送るからとてちつとは誠も交る筈(はづ)、良人(おつと)はあつたか
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ぶらぶらしてはいましたけれど、よもや、こんな処へなぞおいでなさりはしなかろうと思っておりましたのに、真実(しんそこ)嬉しゅうございますわ。」
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
妾(わたくし)めは吉(きち)と申す不束(ふつつか)な田舎者、仕合(しあわ)せに御縁の端に続(つな)がりました上は何卒(なにとぞ)末長く御眼(おめ)かけられて御不勝(ごふしょう)ながら真実(しんみ)の妹とも思(おぼ)しめされて下さりませと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ヒヤッ……イビキを掻いて……それは真実(ほんなこと)……」
真実(ほんに)やり切れぬ嬢さまではあるとて見かへるに、美登利はいつか小座敷に蒲団(ふとん)抱巻(かいまき)持出でて、帯と上着を脱ぎ捨てしばかり、うつ伏し臥(ふ)して物をも言はず。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ところがその犯人の名前は、君自身か、呉一郎か、どちらかが過去の記憶を回復すると同時に思い出したのでなければ、真実(ほんもの)とは云えないだろう。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一度ならず二度までも軽々と、あの母親のいうことを真実(ま)に受けて、この貴重な脳神経を、どんなに無駄(むだ)に浪費したか知れぬ
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
……潰すならば与一が潰しまする。……与一は真実(まっこと)この家の血を引いたお祖母(ばあ)様の孫……
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
突然(いきなり)人の処(とこ)へ飛込(とびこ)んで硝子戸へ衝突(ぶツ)かり、障子を打毀(うちこわ)すなどという乱暴なのもありますが、この三八は誠に人の善(よ)い親切な男で、真実(まめ)に世話をするので人に可愛がられますけれども
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかも、わが小説文学が兎も角も身につけた生活色、表現としての真実(リアリティ)は、舞台に於ては、遂に実を結ばなかつたのである。
新撰劇作叢書刊行について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)