“厚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつ91.6%
あつく2.4%
あつさ2.4%
あつき1.2%
こう1.2%
あつし1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の中はまっ暗(くら)で、しんとして返事(へんじ)をするものもなく、そこらには厚(あつ)い敷物(しきもの)や着物(きもの)などが、くしゃくしゃ散(ち)らばっているようでした。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
厚(あつく)して問るべし先(まづ)第一に天一坊の面部(めんぶ)に顯(あら)はれし相(さう)は存外の事を企(くはだ)つる相にて人を僞るの氣慥(たしか)なり又眼中に殺伐(さつばつ)の氣あり是は他人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鬼と見て我を御頼(おたのみ)か、金輪(こんりん)奈落(ならく)其様(そのよう)な義は御免蒙(こうむ)ると、心清き男の強く云うをお辰聞ながら、櫛を手にして見れば、ても美しく彫(ほり)に彫(ほっ)たり、厚(あつさ)は僅(わずか)に一分(いちぶ)に足らず、幅は漸(ようや)く二分計(ばか)り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
地寒(ちかん)のよわきとつよきとによりて氷(こほり)の厚(あつき)と薄(うすき)との如(ごと)し。天に温冷熱(をんれいねつ)の三際(さい)あるは、人の肌(はだへ)は温(あたゝか)に肉(にく)は冷(ひやゝ)か臓腑(ざうふ)は熱(ねつ)すると同(おな)じ道理(だうり)也。気中(きちゆう)万物(ばんぶつ)の生育(せいいく)悉(こと/″\)く天地の気格(きかく)に随(したが)ふゆゑ也。
蘭軒は二児榛軒厚(こう)、柏軒重(ちよう)を除く外、悉(こと/″\)く字(あざな)を以て称してゐる。その人物の明白なるものは森立之(りつし)、字は立夫(りつふ)、岡西徳瑛(とくえい)、字は君瑤(くんえう)の二人に過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
姉さんとお前と厚(あつし)に、五万円宛(づつ)つていふんだらう。
世帯休業 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)