“準”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ととの25.0%
じゅん16.7%
なぞら12.5%
じゆん8.3%
なぞ8.3%
たと4.2%
なずら4.2%
なら4.2%
のっと4.2%
ひとし4.2%
よ4.2%
ヨソ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臥床(ふしど)を出るや否やいそいで朝飯(あさはん)を準(ととの)えようと下座敷(したざしき)へ降りかけた時出合頭(であいがしら)にあわただしく梯子段(はしごだん)を上って来たのは年寄った宿の妻であった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「桂枝(けいし)のもとには草生(しょう)ぜず、麻黄(まこう)の茎には雪積らず、これに準(じゅん)じて、注意しながら山を廻っておると、自然に薬が知れてくる」
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
道六神の石標が六に準(なぞら)えた六角形の自然石、赤黄色を帯びて多分に燐を含む俗にいう鬼火石であることに平兵衛は気がつかなかった。
自然の情合(あひ)から流(なが)れる相互の言葉が、無意識のうちに彼等を駆つて、準(じゆん)縄の埒(らつ)を踏(ふ)み超えさせるのは、今(いま)二三分(ぷん)の裡(うち)にあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
利生(りしょう)相見(あいみ)え豊年なれば、愈〻(いよいよ)その瑞気(ずいき)を慕ひて懈怠(けたい)無く祭り来(きた)り候。いま村にて世持役(よもちやく)と申す役名も、是に準(なぞ)らへて祈り申す由に候。但し此時(このとき)由来伝へ噺(はなし)有之(これあり)候也(以上)
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その屋根を天に準(たと)えることは、新家屋を寿(ことほ)ぐのが主な動機だから自然にそうなるので、また、万葉巻十九(四二七四)の新甞会(にいなめえ)の歌の「天(あめ)にはも五百(いほ)つ綱はふ万代(よろづよ)に国知らさむと五百つ綱延(は)ふ」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
東大寺は常在不滅(じやうざいふめつ)、実報寂光(じつぱうじやくくわう)の生身の御仏と思(おぼし)めし準(なずら)へて、聖武皇帝、手(てづか)ら親(みづか)ら琢(みが)き立(たて)給ひし金銅十六丈の廬舎那仏(るしやなぶつ)、烏瑟(うしつ)高く顕(あらは)れて、半天の雲にかくれ、白毫(びやくがう)新に拝(をがま)れ給ひし満月の尊容も
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
その餘のものはそれに準(なら)つて落着くのだ。
窓 (旧字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
樹木家屋の遠近濃淡漁舟人馬の往来坐臥、皆狩野の規矩に準(のっと)り、一点の非の打ち所もない。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二十歳に近い伊藤の丈(たけ)さん、その弟の秀(ひで)さん、藤野の準(ひとし)さん、戸塚の巍(たか)さんと私の二つ違ひの兄とで、皆十五、六歳の年恰好、おいさんを合せて八人の一行であつた。
初旅の残像 (新字旧仮名) / 安倍能成(著)
田辺の漁夫は大きさに準(よ)って鰤(ぶり)を「つはだ、いなだ、はまち、めじろ、ぶり」と即座に言い別くる。しかるに綿羊と山羊の見分けが出来ぬ。
対象なる人の性質・外形に準(ヨソ)へて言ふか、全く内的には関係なくとも、声音の聯想で、祝言を結びつけて行くかゞ、普通になつて居た。