“口元”の読み方と例文
読み方割合
くちもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大(おほ)きな眼(め)を揃(そろ)へて、襖(ふすま)の陰(かげ)から入(はひ)つて來(き)た宗助(そうすけ)の方(はう)を向(む)いたが、二人(ふたり)の眼元(めもと)にも口元(くちもと)にも、今(いま)笑(わら)つた許(ばかり)の影(かげ)が、まだゆたかに殘(のこ)つてゐた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ニヤ/\と両(りやう)の頬(ほゝ)を暗(くら)くして、あの三日月形(みかづきなり)の大口(おほぐち)を、食反(くひそ)らして結(むす)んだまゝ、口元(くちもと)をひく/\と舌(した)の赤(あか)う飜(かへ)るまで、蠢(うご)めかせた笑(わら)ひ方(かた)で
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
兒(ちご)を靜(しづ)かに寢床(ねどこ)に移(うつ)して女子(をなご)はやをら立上(たちあが)りぬ、眼(まな)ざし定(さだ)まりて口元(くちもと)かたく結(むす)びたるまゝ、疊(たゝみ)の破(やぶ)れに足(あし)を取(と)られず
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)