“蠢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うごめ67.6%
うご30.7%
うごめか0.3%
しゆん0.3%
ひしめ0.3%
ウゴメ0.3%
ウゴメカ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度それと同じ感じで、押絵の娘は、双眼鏡の中で、私の前に姿を現わし、実物大の、一人の生きた娘として、蠢(うごめ)き始めたのである。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
牢屋のやうな恐ろしく嚴重な格子戸に、大一番の海老錠(えびぢやう)をおろして、薄暗い六疊ほどの部屋の中には、何やら黒いものが蠢(うご)めきます。
出端(でばな)に油かけられた資人は、表情に隠さず心の中を表した此頃の人の、自由な咄(はな)し方で、まともに鼻を蠢(うごめか)して語った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
此の道理を推して觀ずれば、北極圈内の蠢(しゆん)たる民や、亞弗利加内地や南洋の蠻民が、一人病を發しても、厚薄深淺の差こそあれ、吾人に取つて悲むべき不幸たることは爭ふべくも無い。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ここで無数の民衆が種々雑多に蠢(ひしめ)いている。坂の途中に幾つかの花園が交錯して散在し、各々に「芸術」「哲学」……の立て札が立っている。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
足の踝(クルブシ)が、膝の膕(ヒツカガミ)が、腰のつがひが、頸(クビ)のつけ根が、顳顬(コメカミ)が、ぼんの窪が——と、段々上つて来るひよめきの為に蠢(ウゴメ)いた。自然に、ほんの偶然強(コハ)ばつたまゝの膝が、折り屈められた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出端(デハナ)に油かけられた資人(トネリ)は、表情に隠さず心の中を表した此頃の人の、自由な咄(ハナ)し方で、まともに鼻を蠢(ウゴメカ)して語つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)