“自身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じしん68.3%
おのれ10.0%
みづから8.3%
みずから5.0%
じぶん3.3%
じみ1.7%
てずから1.7%
ジシン1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通常(つうじょう)の人間(にんげん)は、いいことも、悪(わる)いことも皆(みな)身外(しんがい)から求(もと)めます。即(すなわ)ち馬車(ばしゃ)だとか、書斎(しょさい)だとかと、しかし思想家(しそうか)は自身(じしん)に求(もと)めるのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ほとばしる血をものともせず、傷口から片手さし入れて、腸(はらわた)ムズと引きちぎるや、頼春の顔めがけて投げつけ、自身(おのれ)は仆れて息絶えた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自身(みづから)食客の糶(せり)賣したりとて、誰れかは正氣に聞くべき何處にも狂氣あつかひ情なく、さる處にて乞食とあやまたれし時、御臺處に呼こまれて一飯の御馳走下しおかれしを
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ワッハッハッハッこりゃ面白い! 他人(ひと)に刎ねられるまでもない。自身(みずから)出品しないまでよ。……何を苦しんで何を描こうぞ。盲目(めくら)千人の世の中に自身(みずから)出品しないまでよ!」
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此(こ)の流(ながれ)と一所(しよ)に私(わたし)の傍(そば)においでなさいといふてくれるし、まだ/\其(それ)ばかりでは自身(じぶん)に魔(ま)が魅(さ)したやうぢやけれども、こゝに我身(わがみ)で我身(わがみ)に言訳(いひわけ)が出来(でき)るといふのは、頻(しきり)に婦人(をんな)が不便(ふびん)でならぬ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
劔(つるぎ)は流星のように彼の手からはなれて、遠くの川にもぐり込んだ。そして彼自身(じみ)は大地をふるわしてドシンと倒れた。その拍子に大きな薔薇の木が押潰され、赤土が煙のように空に舞上った。
こう言って彼は風呂(かま)の前に端然(たんぜん)として控えていたが、伝二郎にも、それから丁稚にさえ自身(てずから)湯を汲んで薄茶を奨めてくれた。
尤、後世のまとい或は馬じるし・自身(ジシン)——又、自分・自身たて物・自身さし物・自分さし物などとも言ふ。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)