“まひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マヒ
語句割合
麻痺68.2%
痲痺14.2%
舞11.4%
幣1.1%
痳痺1.1%
儛0.6%
摩坡0.6%
痲酔0.6%
眞日0.6%
真日0.6%
賄0.6%
魔日0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予は即座に自殺を決心したれども、予が性来の怯懦(けふだ)と、留学中帰依(きえ)したる基督教(キリストけう)の信仰とは、不幸にして予が手を麻痺(まひ)せしめしを如何(いかん)。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
前者は白幕に映ずる幻燈絵の消えやすきに感ずるおぼつかなさであり、後者は痲痺(まひ)せし掌の握れど握れど手応(てごた)え無きに覚ゆる淋しさである。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
茫然として行衞も知らぬ通路(かよひぢ)を我ながら踏み迷へる思して、果は舞(まひ)終り樂(がく)收まりしにも心付かず、軈て席を退(まか)り出でて何處ともなく出で行きしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
然れどもなほ赦さざりければ、ここにその腰なる玉を解きて、その國主(こにきし)の子に幣(まひ)しつ。かれその賤の夫を赦して、その玉を持ち來て、床の邊(べ)に置きしかば、すなはち顏美き孃子になりぬ。
旨(うま)い局所へ酒が回って、刻下の経済や、目前の生活や、又それに伴う苦痛やら、不平やら、心の底の騒がしさやらを全然痳痺(まひ)してしまった様に見える。平岡の談話は一躍して高い平面に飛び上がった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
儛(まひ)を列ねて賊(あた)を攘(はら)ひ、歌を聞きて仇を伏しき。すなはち夢に覺(さと)りて神祇を敬(ゐやま)ひたまひき、所以(このゆゑ)に賢后と稱(まを)す一〇。烟を望みて黎元を撫でたまひき、今に聖帝と傳ふ一一。
去年、摩坡(まひ)という地方から、青龍が天に昇ったという奇異があって、これ国家の吉祥なりと、改元されたものである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は絶対に音を立てないように……まだ痲酔(まひ)しているであろう唖女の眼を醒まさないように、用心しいしい納屋の扉の掛金を外した。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
道のべの車前草(おほばこ)硬(かた)くなりにけり眞日(まひ)明(あか)うして群るる子鴉
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
道のべの車前草(おほばこ)硬(かた)くなりにけり真日(まひ)明(あか)うして群るる子鴉
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大宅(おほや)の父子(おやこ)多くの物を二一〇賄(まひ)して罪を贖(か)ふによりて、百日がほどに赦(ゆる)さるる事を得たり。かくて二一一世にたち接(まじは)らんも面俯(おもてぶせ)なり。姉の大和におはすを訪(とぶら)ひて、しばし彼所(かしこ)に住まんといふ。
紅葉(もみじ)が色づき始め、遊山客(ゆさんきゃく)も日毎(ひごと)にふえて行く季節なのに、その日は、しょぼしょぼ雨が降っていたせいもあるが、魔日(まひ)とでもいうのか、鹽の湯A館には、妙に客の少い日であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)