“攘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はら70.8%
ぬす14.6%
ぱら4.2%
う2.1%
かか2.1%
から2.1%
と2.1%
みだ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狐は毎夜その女のところへ忍んで来るので、張の家では大いに患(うれ)いて、なんとかして追い攘(はら)おうと試みたが、遂に成功しなかった。
人民はこれ狼が説法して羊を欺き、猫が弾定に入ると詐(いつわ)って鶏を攘(ぬす)まんとするに等しと嘲弄し、何の傾聴することかあらん。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
「何、この淫売婦(じごくおんな)が家(うち)の若旦那を呼び出しに来たから、追っ攘(ぱら)って了(しま)う所で……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日本が好餌として沿海を窺(うかが)われている事実や、それを攘(う)てという朝廷の攘夷派と、幕府の開港策とが、対立してる事や、志士、各藩の動向——水戸学の運動化——それから
脚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
経世家的儒者中井竹山が山崎派を排斥して、竹内式部の事例に及び「『靖献遺言』を主張し、臂(ひじ)を攘(かか)げて横議(おうぎ)し、目前の大害を引出し候」と掊撃(ほうげき)したるを見れば
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
觀棚は内壁の布張汚れ裂けて、天井は鬱悒(いぶせ)きまで低し。少焉(しばし)ありて、上衣を脱ぎ襯衣(はだぎ)の袖を攘(から)げたる男現れて、舞臺の前なる燭を點(とも)しつ。客は皆無遠慮に聲高く語りあへり。
蒲生源左衛門は須田等を糺(きゅう)した。二人は証拠文書を攘(と)って来たのだから、それに合せて逐一に述立てた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
年二十二、京ニ適(ゆ)キ丹丘梅竜両先生ノ門ニ遊ブ。常ニ先生ニ代ツテ経ヲ講ジ業ヲ授ク。諄諄(じゅんじゅん)トシテ倦(う)マズ。弟子相(あい)イツテ曰ク明鏡ハ照シテ疲レズ清流ハ風ニ攘(みだ)レズトハ鷲子(しゅうし)ノ謂(いい)カト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)