“はて”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハテ
語句割合
果57.9%
涯27.6%
極3.7%
終2.4%
端2.4%
際涯1.4%
際1.2%
喪0.4%
末路0.4%
究竟0.4%
際限0.4%
地平0.2%
垠0.2%
最後0.2%
終極0.2%
辺際0.2%
限0.2%
陲0.2%
隅0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにも痴情の果(はて)ではあるまいし、屍体を素裸にして、ストーブの中に逆さ釣りにして燃やすなんて手数のかかることをするものですか
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人と自然と、神の創造(つく)り給える全宇宙が罪の審判のために震動し、天の涯(はて)より地の極(きわみ)まで、万物呻吟(しんぎん)の声は一つとなって空に冲(ちゅう)する。
其稜々(かど/″\)から發散する火焔は車輪のぐるりに卷きついてゐる。「五角」は無上の速力にて囘轉し、宇宙の極(はて)までも、燃立つ大氣の旋風(せんぷう)を傳へる。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
源叔父が紀州をその家に引取りたりということ知れわたり、伝えききし人初めは真(まこと)とせず次に呆れ終(はて)は笑わぬものなかりき。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自分は僅か三四時間の道を宛(さなが)ら端(はて)のない絶望の國へ流されて行くやうな心持で、漸く國府津の停車場(ステイシヨン)につき、其れからは又極めて進行の遲い電氣鐵道に乘つた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
大隅学士は、電子望遠鏡の前に坐りきり、刻一刻と、佐々のロケットにピントを合わせては、際涯(はて)しらぬ天空にとびだしてゆく友の身の上を心配しつづけた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
追放(つゐはう)と聞(き)くからは、父母(ちゝはゝ)もチッバルトもロミオもヂュリエットも皆々(みんな/\)殺(ころ)されてしまうたのぢゃ。「ロミオは追放(つゐはう)!」其(その)一言(ひとこと)が人(ひと)を殺(ころ)す力(ちから)には際(はて)も量(はかり)も限(きり)も界(さかひ)も無(な)いわいの。
長雨空の喪(はて)過ぎて、さすや忽ち薄日影
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
秀(ひい)でし人の末路(はて)も見き
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
究竟(はて)の果(み)の信実(まこと)を願ふ心にぞ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
海の波穏やかな色は雲なき大空の色と相映じて蒼々茫々(そうそうぼうぼう)、東は際限(はて)なく水天互いに交わり、北は四国の山々手に取るがごとく、さらに日向地(ひゅうがじ)は右に伸びてその南端を微漠煙浪(びぼうえんろう)のうちに抹(まっ)し去る
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ラシイヌは河岸を米租界の方へ耳を傾(かし)げながら歩いて行った。そのうちに焼け爛(ただ)れた砲弾のような太陽がグルグル廻りながら、平野の地平(はて)へ没してしまって、間もなく四辺(あたり)は暗くなった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紙漉橋の袂に鉄砲垣を折り回(めぐら)して、生節(なまぶし)の冠木を見越しの雑裁(うえごみ)の林樾(こずえ)を深く(中略)春は塀外の桜、庭も狭(せ)に散り込みて、打延る両岸の枝頭の色は大曲の垠(はて)まで一目に残余(なごり)無く
巣鴨菊 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
などゝいふのが口切りで、最後(はて)は不覚(つい)深入して
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
ここにして終極(はて)にかあらむ。
坂 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
憂悶の辺際(はて)に追い込まれた彼は、凡てを一つにまとめることが出来なかった。
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
殿下もたまには青空を仰がせられて、限(はて)も無い秋の光のなかに煙の消え行く様を眺めさせられました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三代の仇(あだ)を重ねたる關東武士(くわんとうぶし)が野馬の蹄(ひづめ)に祖先(そせん)の墳墓(ふんぼ)を蹴散(けちら)させて、一門おめ/\西海(さいかい)の陲(はて)に迷ひ行く。とても流さん末の慫名(うきな)はいざ知らず、まのあたり百代までの恥辱なりと思はぬこそ是非なけれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
新大納言が隱謀脆(もろ)くも敗れて、身は西海の隅(はて)に死し、丹波の少將成經(なりつね)、平判官康頼(やすより)、法勝寺の執事俊寛等(しゆんくわんら)、徒黨の面々、波路(なみぢ)遙かに名も恐ろしき鬼界が島に流されしより
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)