“雄(を)” の例文
咄嗟(とつさ)に一切悟つた彼は、稜威(いつ)の雄(を)たけびを発しながら、力一ぱい頭(かしら)を振つた。すると忽ち宮の屋根には、地震よりも凄まじい響が起つた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わが父はつれづれの翁(おきな)、鶉(うづら)飼(か)ひひめもす飽かず、鶉籠雌(め)と雄(を)とさし寄せ、行き通へよく番(つが)へとぞ、い坐(すわ)ると、膝に肘張り、眼を凝らし、ただにおはせり。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
一二禽(きん)を制(せい)するは気(き)にあり。婦(ふ)を制するは其の夫(をつと)の雄(を)々しきにありといふは、現(げ)にさることぞかし。
雄(を)も雌(め)も共にたゆたひて
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
夫(せ)の聲は雄(を)の血、雌(め)の血の
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
戀する人に雄(を)ごころと
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
あな似(に)つかしき雄(を)の鳥(とり)の
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
小牧(こまき)へはやる雄(を)ごころは
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春の日は若き雌(め)と雄(を)と
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
北に生れし雄(を)の馬の
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
わが父はつれづれの翁(おきな)、鶉(うづら)飼(か)ひひめもす飽かず、鶉籠雌(め)と雄(を)とさし寄せ、行き通へよく番(つが)へとぞ、い坐(すわ)ると、膝に肘張り、眼を凝らし、ただにおはせり。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
五九字を学び韻(ゐん)を探る人の惑(まどひ)をとる端(はし)となりて、弓矢とるますら雄(を)も富貴は国の基(もとゐ)なるをわすれ、六〇あやしき計策(たばかり)をのみ調練(たねら)ひて、ものを戕(やぶ)り人を傷(そこな)ひ、おのが徳をうしなひて子孫を絶つは
雄(を)の浪は雌(め)の浪趁(お)ふと。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
歩(あゆみ)はおそき雄(を)の孔雀(くじやく)
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
曳かれ来てうしろ振り向く雄(を)の牛(うし)の一眼(いちがん)光る穂薄の風 (一二九頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
花(はな)を啄(ついば)む雄(を)の孔雀(くじやく)
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
一羽ゐれば胸高軍鷄(むなだかしやも)の雄(を)の鷄(かけ)も後(あと)向けりけりはらめく尾の羽根
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
一羽ゐれば胸高軍鶏(むなだかしやも)の雄(を)の鶏(かけ)も後(あと)向けりけりはらめく尾の羽根
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雄(を)の軍鷄(しやも)は丈(たけ)いさぎよし肩痩せて立ちそびえたり光る眼の稜(かど)
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
雄(を)の軍鶏(しやも)は丈(たけ)いさぎよし肩痩せて立ちそびえたり光る眼の稜(かど)
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雄(を)たけびぞ今あがる、御船(みふね)泊(は)てぬ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雄(を)たけびぞ今あがる、御船(みふね)泊(は)てぬ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
麗(うつ)くしき玳瑁(たいまい)の雄(を)は
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)