“禽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とり85.5%
きん11.3%
とりこ1.6%
どり1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不安を感じないわけにはゆかない、見よ、緑の一色を除いて、生けるものの影とては、何もない、禽(とり)も啼かないから肉声も聴かない。
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
この壁柱(かべはしら)は星座(せいざ)に聳(そび)え、白雲(はくうん)に跨(また)がり、藍水(らんすゐ)に浸(ひた)つて、露(つゆ)と雫(しづく)を鏤(ちりば)め、下草(したくさ)の葎(むぐら)おのづから、花(はな)、禽(きん)、鳥(とり)、虫(むし)を浮彫(うきぼり)したる氈(せん)を敷(し)く。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
既に以て秦大津父(はたのおおつち)は山で二狼の闘うを見、馬より下って口手を洗い浄め、汝これ貴き神にして、麁行を楽しむ、もし猟師に逢わば禽(とりこ)にされん、速やかに相闘うをやめよと祈って
卯木(うつぎ)の花が咲いている。石榴(ざくろ)の花が咲いている。泉水に水禽(どり)でもいるのであろう、ハタ、ハタ、ハタと羽音がする。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)