“逾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こ25.0%
こえ25.0%
いよ12.5%
いよい12.5%
いよいよ12.5%
いよ/\12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「葱嶺(そうれい)を逾(こ)ゆるに毒風肌を切り、飛砂路(みち)を塞(ふさ)ぐ、渓間(けいかん)の懸絶(けんぜつ)するに逢(あ)へば、縄(なわ)を以て梁(はし)となし、空に梯(はしご)して進む」
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
二人は橇(かじき)に雪を漕(こぎ)つゝ(雪にあゆむを里言にこぐといふ)互(たがひ)に声(こゑ)をかけて助(たすけ)あひ辛(からう)じて嶺(たふげ)を逾(こえ)けるに、商人(あきひと)農夫(のうふ)にいふやう、今日の晴天に柏崎(かしはざき)までは何ともおもはざりしゆゑ弁当(べんたう)をもたず
枕山が席上の作中に「分襟在近意逾親。」〔分襟近クニ在リテ意逾(いよ)イヨ親シム〕また「預想明年重晤日。」〔預メ想フ明年重晤ノ日ヲ〕の語を見る。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さりながら、何程思続け候とても、水を覓(もと)めて逾(いよい)よ焔(ほのほ)に燃(や)かれ候に等(ひとし)き苦艱(くげん)の募り候のみにて、いつ此責(このせめ)を免(のが)るるともなく存(ながら)へ候(さふらふ)は、孱弱(かよわ)き女の身には余(あまり)に余に難忍(しのびがた)き事に御座候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
是に於いて、皇太子復(ま)た使者を返し、其の衣を取らしめ、常の如(ごと)く且(ま)た服(き)たまふ。時の人大に異(あや)しみて曰く、聖の聖を知ること、其れ実(まこと)なる哉。逾(いよいよ)惶(かしこ)まる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
川に沿ふて上ることしばらく、両岸の山あひ蹙(しじま)り、渓せまく、煙しづかにして、瀬のおと逾(いよ/\)たかし、南山の里に入れば緑なる阜(をか)の上に皇后の祠を拝するの厳かなるを覚ゆ。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)