“踠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もが89.8%
あが5.9%
も2.5%
のた0.8%
アガ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其(それ)が三聲(みこゑ)めに成(な)ると、泣(な)くやうな、怨(うら)むやうな、呻吟(うめ)くやうな、苦(くるし)み踠(もが)くかと思(おも)ふ意味(いみ)が明(あきら)かに籠(こも)つて來(き)て、新(あた)らしく又(また)耳(みゝ)を劈(つんざ)く……
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
彼は其の惱を以て祖先の遺傅から來た熱病の一種と考へ、自ら意志を強くして其のバチルスを殲滅(せんめつ)しようと勤めて而して踠(あが)いてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
だんだんそういう fatal なものに一種の詮(あきら)めにちかい気もちも持ち出しているにはいるが。しかし、まだまだ踠(も)がけるだけ踠がいてみるよ。
雪の上の足跡 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
仕丁 私(わし)が、確(しか)と圧(おさ)えておりますればこそで、うかつに棄てますと、このまま黒蛇(くろへび)に成って踠(のた)り廻りましょう。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此から後は、古今選者たちの立てたものを絶対に信頼して行つた後進者の、纔(わづ)かづゝの時代的の踠(アガ)きを見るに過ぎないのである。