“誘引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆういん18.8%
さそひ12.5%
おび6.3%
いざなは6.3%
いざなひ6.3%
いういん6.3%
いざない6.3%
おびき6.3%
おびきよ6.3%
さそふ6.3%
さそへ6.3%
さそわれ6.3%
そそのか6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信元は、意をふくんで、岡崎を訪れて、元康にも会い、三河譜代(ふだい)の石川、本多、天野、高力(こうりき)などの諸臣にも会って、側面から誘引(ゆういん)に努めた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先生(せんせい)を訪(と)ふた、翌日(よくじつ)でした、使者(しゝや)が手紙(てがみ)を持(もつ)て來(き)て今(いま)から生徒(せいと)十數名(すうめい)を連(つ)れて遠足(ゑんそく)にゆくが君(きみ)も仲間(なかま)に加(くは)はらんかといふ誘引(さそひ)です。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
本船(ほんせん)の愚昧(おろか)なる船長(せんちやう)は『船幽靈(ふないうれい)めが、難破船(なんぱせん)の眞似(まね)なんかして、此(この)船(ふね)を暗礁(あんせう)へでも誘引(おび)き寄(よ)せやうとかゝつて居(を)るのだな。』と延氣(のんき)な事(こと)を言(い)つて居(を)つたが、其實(そのじつ)船幽靈(ふないうれい)ならぬ海賊船(かいぞくせん)が
得ず夫婦連立(つれだち)町役人に誘引(いざなは)れ奉行所さして出行(いでゆき)けり頓(やが)て白洲へ呼込(よびこま)れけるに長庵は那(あ)の忠兵衞めが入(いら)ざる事を喋(しやべ)りて斯(かゝ)る時宜(じぎ)に及ばせたれば今日こそは目に物見せんと覺悟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
把(とり)お菊の部屋へ誘引(いざなひ)たり然るに此お菊は幼年(えうねん)より吉三郎と云號(いひなづけ)と聞居たりしが今年(ことし)十七歳に成(なり)始めて吉三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかし今夜は此等(これら)の光景も彼を誘引(いういん)する力が少しもない。机の上に置いてある彼が不在中に来た封書や葉書(はがき)を手早く調べた。其中(そのうち)に一通差出人(さしだしにん)の姓名の書いてない封書があつた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さても得右衛門は銀平を下枝の部屋(いま)に誘引(いざない)つ
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三人寄(よれ)ど文珠(もんじゆ)さへ授けぬ奸智(かんち)の智慧袋(ちゑぶくろ)はたいた底(そこ)の破(やぶ)れかぶれ爲術(せんすべ)盡(つき)し荒仕事(あらしごと)娘に逢(あは)すと悦ばせて誘引(おびき)出すは斯々と忽ち極(きま)る惡計に獻(さし)つ酬(さゝ)れつ飮みながらとは云ふものゝ此(こ)の幕(まく)は餘り感心(かんしん)せぬ事成れば姉御(あねご)と己と鬮(くじ)にせんと紙縷(こより)捻(ひね)つて差出せばお定は引て莞爾(につこり)笑(わら)ひ矢張(やつぱり)兄貴(あにき)が當り鬮と云はれて三次は天窓(あたま)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ちょうどそのように、頼母は、眼に見えない左門の気合いに誘引(おびきよ)せられたのであった。ハッと気付いた頼母は、背後へ引いた。が、次の瞬間には、ヒョロヒョロと、もう二足前へ誘(おび)きだされていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
誘引(さそふ)雪風の身に染々と冷るに何此眞夜中(まよなか)の大雪に伴(ばん)建部(たてべ)の計りし事ゆゑ首尾能(しゆびよく)御屋敷(おやしき)は遁(のが)れ出給ふ共自然と途中にて凍えは爲給(したま)はぬか嘸(さぞ)や夜道は御難儀ならんと老の心のやるせなく女房に對(むか)ひコレお時やアヽ何も己は御二人樣の事が案事(あんじ)られてならぬ今夜も彼是最(もう)今に寅刻(なゝつ)なれば今迄沙汰のないは萬一(ひよつと)渠等(かれら)が仕損(そん)じは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引連(ひきつれ)て誘引(さそへ)ばさそふ秋風に末(すゑ)は散行(ちりゆく)我が身ぞと知ぬ旅路(たびぢ)ぞ哀(あは)れなる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一昨日(おとつい)昇に誘引(さそわれ)た時既にキッパリ辞(ことわ)ッて行かぬと決心したからは、人が騒ごうが騒ぐまいが隣家(となり)の疝気(せんき)で関繋(かけかまい)のない噺(はなし)、ズット澄していられそうなもののさて居られぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
福澤が近来奥平(おくだいら)の若殿様を誘引(そそのか)して亜米利加(アメリカ)に遣(や)ろうなんと云う大反(だいそ)れた計画をして居るのは怪(け)しからぬ、不臣な奴だと云う罪状であるから、満座同音、国賊の誅罰に異論はない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)